洗濯機の電気代は1回でいくらなのかを、パナソニック・日立・東芝・シャープ・アイリスオーヤマの5社が仕様ページで公表している1回あたりの消費電力量から計算しました。先に書いておくと、洗濯機には政府がまとめた年間の電気代がありません。エアコンや冷蔵庫の記事と作りが違うのはそのためで、理由はこのあとすぐ説明します。
先に結論
洗濯だけなら1回1.98円から3.41円で、縦型でもドラム式でもこの範囲に収まりました。ところが乾燥まで回すと18.29円から68.20円に上がります。1日1回で30日ぶんに直すと、洗濯だけが59円から102円、乾燥まで使うと549円から2,046円です。金額を分けているのは洗濯機の形ではなく、乾燥を使うかどうかでした。
この記事の調べ方
この記事は、洗濯機を扱う各社が自社サイトや取扱説明書で公表している1回あたりの消費電力量(Wh)を12ページぶん突き合わせ、当サイトが電気代に直したものです。編集部は製品を実際に使用しての評価は行っていません。計算の手順とデータの取得方法は計算方法にまとめています。
この記事では販売価格の金額を載せていません。価格は各商品の販売ページで確認してください。公表されている値と、費用のしくみの違いだけで組み立てています。
洗濯機の電気代は、各社がいくらと公表しているか
政府のデータが無い品目です
省エネ型製品情報サイト(経済産業省資源エネルギー庁)に、洗濯機という品目はありません。資源エネルギー庁が公表しているトップランナー制度の対象機器32品目にも、統一省エネラベルの対象8区分にも、洗濯機と洗濯乾燥機は入っていませんでした(2026年8月19日確認)。エアコンや冷蔵庫の記事で当サイトが使っている「政府が計算した年間の電気代」は、洗濯機については存在しないということです。そのためこの記事は、各社が仕様ページで公表している1回あたりの消費電力量だけを材料にしています。
この記事が比べているもの
並べているのは、洗濯機の各社が公表している1回あたりの消費電力量(Wh)から当サイトが計算した電気代です。運転のしかたは洗濯だけ・洗濯から乾燥までに分かれます。ただし測定した条件は社ごとに違い、そろっていません。そのため、この並びは金額の大小で優劣を決められるものではありません。条件がどう違うかは、このあとの「そろわなかった条件」にすべて書いています。
この記事の前提
表と図の1回の金額のうち13行は、各社が公表している1回あたりの消費電力量(Wh)に1kWhあたり31円(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価(2022年7月22日改定))を掛けて当サイトが計算したものです(消費電力量(Wh)÷1000×単価)。各社が金額として公表している値ではありません。1日1回で30日ぶんの金額は、1回の金額に30を掛けてさらに当サイトが計算しています。
シャープだけは1回あたりの金額も公表していますが、その金額は電気代と水道代を合わせたものです(電気1kWhあたり31円、上下水道1立方メートルあたり合計262円という前提が仕様ページに書かれています)。この記事は電気代だけを見ているため、シャープが公表している金額とは一致しません。
この記事が扱うのは電気代だけです。洗濯機には水道代もかかりますが、水道料金は自治体ごとに単価が違い、当サイトは全国で使える出典を持っていないため金額にしていません。各社が公表している標準使用水量(リットル)は、表の測定条件の欄に載せています。
表は運転のしかたで行を分けています。上が洗濯だけ、下が洗濯から乾燥までです。公表のされ方は社で違います。1回あたりの金額まで載せているのはシャープだけで、パナソニック・日立・東芝の仕様ページにあるのは消費電力量(Wh)と使用水量(L)まででした。アイリスオーヤマは定格消費電力(W)までで、1回あたりの消費電力量そのものが見つかりません。行を落とすと少ないように見えてしまうので、その機種も行として残しています。なお、ここでいう「1回」は各社が思い思いに決めた1回ではありません。日本電機工業会の説明では、JIS C 9606で決められた試験布を定格の容量ぶん入れ、標準コースで1回運転したときの消費電力量を積算電力計で測った値とされています(2026年8月19日確認)。
| 運転のしかた | 会社・機種 | 公表されている1回あたりの消費電力量(Wh) | 1回の電気代 | 1日1回で30日ぶん(当サイトの計算) | 公表されている測定条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 洗濯だけ | パナソニック NA-LX129EL/R(ドラム式) | 約68Wh | 2.11円 当サイトの換算 |
63円 | 洗濯12kg・乾燥6kg。標準使用水量 約83L。金額と単価の前提の掲載は確認できず |
| 洗濯だけ | 日立 BD-STX130P(ドラム式) | 85Wh | 2.64円 当サイトの換算 |
79円 | 洗濯13kg・乾燥7kg。標準使用水量 94L。日本電機工業会の自主基準による測定値と注記あり。確認日時点で「8月下旬発売予定」表記 |
| 洗濯だけ | 東芝 TW-127XP5L/R(ドラム式) | 約70Wh | 2.17円 当サイトの換算 |
65円 | 洗濯12kg・乾燥7kg。標準使用水量 約80L。室温・水温・水道水圧・衣類の量などで増減する旨の注記あり |
| 洗濯だけ | シャープ ES-12X1(ドラム式) | 65Wh | 2.02円 当サイトの換算 |
61円 | 洗濯12kg・乾燥6kg。標準使用水量 77L。同社は洗濯1回の目安額を22.2円と公表(電気代と水道代の合計) |
| 洗濯だけ | パナソニック NA-FA12V6(縦型) | 約70Wh | 2.17円 当サイトの換算 |
65円 | 洗濯12kg。電気の乾燥機能は無く送風乾燥のみ。標準使用水量 約139L |
| 洗濯だけ | 日立 BW-X120P(縦型) | 64Wh | 1.98円 当サイトの換算 |
59円 | 洗濯12kg。電気の乾燥機能なし。標準使用水量 123L |
| 洗濯だけ | 東芝 AW-12DPB6(縦型) | 約102Wh | 3.16円 当サイトの換算 |
95円 | 洗濯12kg。電気の乾燥機能なし。標準使用水量 約139L |
| 洗濯だけ | シャープ ES-PT11L(縦型) | 110Wh | 3.41円 当サイトの換算 |
102円 | 洗濯11kg・乾燥6kg。標準使用水量 115L。同社は洗濯1回の目安額を33.5円と公表(電気代と水道代の合計) |
| 洗濯だけ | アイリスオーヤマ IAW-T1001(縦型) | 公表を確認できず(定格消費電力600/620W) | 公表を確認できず | - | 1回あたりの消費電力量(Wh)の公表を確認できませんでした。掲載は定格消費電力(600/620W)と標準使用水量131Lまでで、運転のあいだ負荷が変わるため、定格の値から1回あたりの金額は出せません |
| 洗濯から乾燥まで | パナソニック NA-LX129EL/R(ドラム式) | 約800Wh(標準コース) | 24.80円 当サイトの換算 |
744円 | 乾燥6kg。省エネ側のコースでは約620Whと公表。洗濯〜乾燥時の使用水量 約55L |
| 洗濯から乾燥まで | 日立 BD-STX130P(ドラム式) | 約1,150Wh(標準コース) | 35.65円 当サイトの換算 |
1,070円 | 乾燥7kg。省エネ側のコースでは約670Whと公表。洗濯〜乾燥時の使用水量 約65L |
| 洗濯から乾燥まで | 東芝 TW-127XP5L/R(ドラム式) | 約1,330Wh(標準コース) | 41.23円 当サイトの換算 |
1,237円 | 乾燥7kg。乾燥節電のコースでは約670Whと公表。洗濯〜乾燥時の使用水量 約61L |
| 洗濯から乾燥まで | シャープ ES-12X1(ドラム式) | 590Wh | 18.29円 当サイトの換算 |
549円 | 乾燥6kg。ヒートポンプにヒーターを足した方式と記載。洗濯〜乾燥時の使用水量 49L。同社は洗濯〜乾燥1回の目安額を31.1円と公表(電気代と水道代の合計) |
| 洗濯から乾燥まで | シャープ ES-PT11L(縦型) | 2,200Wh | 68.20円 当サイトの換算 |
2,046円 | 乾燥6kg。ヒーターで乾燥する縦型。洗濯〜乾燥時の使用水量 88L。同社は洗濯〜乾燥1回の目安額を91.3円と公表(電気代と水道代の合計) |
出典:パナソニック NA-LX129EL/R の仕様/パナソニック NA-FA12V6 の仕様/日立 BD-STX130P の仕様/日立 BW-X120P の仕様/東芝 TW-127XP5L/R の仕様/東芝 AW-12DPB6 の仕様/シャープ ES-12X1 の仕様/シャープ ES-PT11L の仕様/アイリスオーヤマ IAW-T1001 の商品ページと取扱説明書/日本電機工業会「すぐわかる!家電エコ用語ナビ」消費電力量/消費者庁「電気洗濯機」表示ガイドライン(家庭用品品質表示法)/資源エネルギー庁 トップランナー制度の対象機器と統一省エネラベルの対象品目(2026年8月15日・2026年8月19日確認)。1回の金額は、各社が公表している1回あたりの消費電力量(Wh)に1kWhあたり31円を掛けて当サイトが計算したものです(金額そのものを公表している社はその値を使いました)。1日1回で30日ぶんの金額はそれに30を掛けています。
1回の電気代の幅(当サイトの計算)
1.98〜68.20円
この記事で計算した13機種の幅です(いちばん少ないのは洗濯だけの日立 BW-X120P(縦型)、いちばん多いのは洗濯から乾燥までのシャープ ES-PT11L(縦型))。1日1回で30日ぶんに直すと59円から2,046円で、その差は1,987円になります。測定条件がそろっていないため、この幅は機種の優劣を表すものではありません。
いちばん多い金額に占める、この幅の割合
いちばん多い68.20円のうち66.22円=約97%。いちばん多い金額は、いちばん少ない金額の約34.44倍です。
いちばん小さいのは洗濯だけの日立 BW-X120P(縦型)で1回1.98円、いちばん大きいのは洗濯から乾燥までのシャープ ES-PT11L(縦型)で68.20円でした。いちばん小さい行といちばん大きい行が、どちらも縦型です。洗濯だけの8機種で見ると、ドラム式が2.02円から2.64円、縦型が1.98円から3.41円で、範囲が重なっています。今回の公表値の範囲では、洗濯だけの電気代が形で決まるとは読み取れませんでした。差がはっきり出るのは乾燥のほうです。同じシャープの中で、縦型のES-PT11Lが2,200Wh、ドラム式のES-12X1が590Whと公表されていて、約3.7倍の開きがあります。ただしこの差は、縦型かドラム式かという形そのものよりも、乾燥のしかたの違いを映していると見られます。ES-PT11Lはヒーターで乾かす縦型、ES-12X1はヒートポンプにヒーターを足した方式と公表されています。ほかの4社は電気で乾燥まで行う縦型を主要機種として出しておらず、社をまたいで「縦型の乾燥とドラム式の乾燥」を比べられる公表値は、今回の範囲ではシャープの中にしかありませんでした。
出典:パナソニック NA-LX129EL/R の仕様/パナソニック NA-FA12V6 の仕様/日立 BD-STX130P の仕様/日立 BW-X120P の仕様/東芝 TW-127XP5L/R の仕様/東芝 AW-12DPB6 の仕様/シャープ ES-12X1 の仕様/シャープ ES-PT11L の仕様/アイリスオーヤマ IAW-T1001 の商品ページと取扱説明書/日本電機工業会「すぐわかる!家電エコ用語ナビ」消費電力量/消費者庁「電気洗濯機」表示ガイドライン(家庭用品品質表示法)/資源エネルギー庁 トップランナー制度の対象機器と統一省エネラベルの対象品目(2026年8月15日・2026年8月19日確認)。1回の金額は、各社が公表している1回あたりの消費電力量(Wh)に1kWhあたり31円を掛けて当サイトが計算したものです(金額そのものを公表している社はその値を使いました)。1日1回で30日ぶんの金額はそれに30を掛けています。
この数字を、そのまま比べてはいけない理由
そろわなかった条件
- 1回あたりの金額を公表しているのはシャープだけでした。パナソニック・日立・東芝の仕様ページにあるのは消費電力量(Wh)と使用水量(L)までで、金額と単価の前提の掲載は確認できませんでした。
- そのシャープの公表額も、電気代と水道代を合わせた金額です。電気代だけを取り出した値ではないため、この記事の金額とは一致しません。
- アイリスオーヤマは1回あたりの消費電力量(Wh)を公表していませんでした。掲載は定格消費電力(W)までで、運転のあいだ負荷が変わるため、その値から1回あたりの金額は出せません。省エネの比較の土俵に乗らない、というのが正確なところです。
- 洗濯の容量がそろっていません(10kgから13kgまで)。乾燥の容量も6kgと7kgが混ざっていて、洗濯と乾燥では入れる量の前提そのものが違います。
- 「洗濯から乾燥まで」の値は各社の標準コースのものです。省エネ側のコースでは日立が約670Wh、東芝が約670Wh、パナソニックが約620Whと公表していて、標準コースより小さくなります。
- 消費電力量の表示は法律で決められた表示ではなく、日本電機工業会の自主基準にもとづく値です。法律で表示が決められているのは標準使用水量と外形寸法で、標準使用水量には表示値の+10%以内・-20%以内という許容範囲があります。社をまたいだ数値の比較には、この点で限界があります。
- 縦型で電気の乾燥までできる現行の主要機種は、今回確認した範囲ではシャープ ES-PT11Lだけでした。ほかの4社の縦型は電気の乾燥機能を持たないため、「洗濯から乾燥まで」の行そのものがありません。
- 日立 BD-STX130Pは、確認日の時点で「8月下旬発売予定」と表示されていた機種です。
- 表と図の1回あたりの金額は、計算した値の小数第3位を四捨五入しています。1日1回で30日ぶんの金額は、その四捨五入した値に30を掛けたうえで1円未満を四捨五入しています。
また、アイリスオーヤマ IAW-T1001(縦型)については、電気代の金額の公表を確認できませんでした。数字が無いことを、少ないことの根拠にはしません。
この中で読み方に効いてくるのは、上の2つです。円で公表しているのがシャープだけで、その金額も水道代を含んでいるため、社をまたいで金額を並べるには、この記事のように電気代だけをそろえ直すほかありません。そして乾燥は、標準のコースか省エネ側のコースかで公表値そのものが大きく動きます。そのため、この記事はどの機種が優れているかを決めません。言えるのは、公表されている数字がどう違うかと、その数字が何を測ったものかまでです。
電気代のほかに、水道代がかかる
電気代のほかにかかるのが水道代です。公表されている標準使用水量は、今回のドラム式が77Lから94L、縦型が115Lから139Lで、この2つは重なりませんでした。いちばん近い組み合わせ(縦型115Lとドラム式94L)でも21L、いちばん離れた組み合わせでは62Lの差です。ただし当サイトは、水道代を金額にしていません。水道料金は自治体ごとに単価が違い、全国で使える出典を持っていないためです。なお標準使用水量は、家庭用品品質表示法にもとづいて表示することが決められている項目で、消費者庁のガイドラインでは表示値に対して+10%以内・-20%以内という許容範囲まで定められています(2026年8月19日確認)。この数字は前提をそろえて読める、という意味です。表示があるから品質が高い、という話ではありません。ちなみに1回あたりの消費電力量のほうは法律で決められた表示ではなく、日本電機工業会の自主基準にもとづく値です。
そして1回の洗濯にかかるお金は、電気代と水道代だけではありません。洗剤の代金も1回ごとにかかります。同じ家庭用品品質表示法で表示が決められている「使用量の目安」を分母にすると、洗剤のほうは1回あたりを出せます。洗濯用洗剤の使用量の目安から、1回あたりの洗剤代を計算した記事で、その出し方と金額をまとめています。
条件で変わる:あなたの場合はどちらか
1回あたりが分かれば、あとは回す回数と、乾燥を使うかどうかを掛けるだけです。答えが変わる条件を3つ挙げます。
乾燥を毎回使うか、たまに使うか
同じ機種の中で比べると形がはっきりします。シャープ ES-12X1は、1日1回で30日ぶんが洗濯だけなら61円、乾燥まで回すなら549円で、その差は488円です。シャープ ES-PT11Lなら102円と2,046円で、差は1,944円になります。金額を決めているのは、機種より先に「乾燥を使うかどうか」です。週に2回だけ乾燥を使うといった使い方なら、この2つの間のどこかに収まります。
乾燥のコースをどれにするか
「洗濯から乾燥まで」の表に置いた値は、各社の標準のコースのものです。省エネ側のコースについては、日立が約670Wh、東芝が約670Wh、パナソニックが約620Whと公表しています。この記事と同じ計算をすると1回20.77円と19.22円です。標準コースの35.65円・41.23円・24.80円と比べると、コースを変えるだけで公表値が半分近くまで下がる機種があることになります。ただし乾燥にかかる時間や仕上がりまで同じかどうかは、公表されている数字からは分かりません。
何kg入れて回すか
表の値は、各社が定格の容量を入れて測った1回です。洗濯の容量は10kgから13kg、乾燥は6kgと7kgが混ざっています。少ない量で回したときの消費電力量は、今回確認した範囲ではどの社も公表していませんでした。そのため「半分の量なら電気代も半分」とは、この記事の数字からは言えません。
乾燥は使わず、洗濯だけの人
電気代で決める意味はほとんどありません。1日1回で30日ぶんは59円から102円で、いちばん離れた組み合わせでも43円しか変わらないためです。見るとしたら水の量のほうです。ドラム式の77〜94Lに対して縦型は115〜139Lで、こちらは重なりません。ただしドラム式を選ぶと、洗濯だけにしか使わなくても乾燥の機能を含んだ本体を買うことになります。当サイトは販売価格を載せていないため、その差額まではこの記事で比べられません。
毎日、乾燥まで回す人
見る欄は「洗濯〜乾燥時の消費電力量」です。公表値は590Whから2,200Whまであり、1日1回で30日なら549円と2,046円になります。ただし公表値がいちばん小さいシャープ ES-12X1にも不利な点があります。乾燥の容量は6kgで、洗濯の12kgより小さいため、1回に洗った量をそのまま全部乾かせるとは限りません。乾燥7kgの日立 BD-STX130Pと東芝 TW-127XP5L/Rは、入れられる量が多いぶん1回の公表値も大きくなっています。
アイリスオーヤマの機種を考えている人
この記事の表では、1回あたりの電気代を出せませんでした。定格消費電力(600/620W)は公表されていますが、運転のあいだ負荷が変わるため、その値を掛けても1回あたりにはならないからです。数字が無いことは、電気代が少ないことの根拠にも、多いことの根拠にもなりません。電気代で比べたい場合は、購入前に1回あたりの消費電力量(Wh)の記載があるかを確認してください。
よくある質問
洗濯機の電気代は1回でいくらですか
洗濯だけなら1.98円から3.41円、乾燥まで回すと18.29円から68.20円でした(5社14行の公表値のうち、金額を出せた13行)。各社が公表している1回あたりの消費電力量に1kWhあたり31円という目安単価を掛けた、当サイトの計算です。
1ヶ月ではいくらになりますか
1日1回まわして30日なら、洗濯だけで59円から102円、乾燥まで使うと549円から2,046円という計算になります。1日に何回まわすかは当サイトが置いた前提なので、ご自身の回数で1回あたりに掛け直してください。
縦型とドラム式では、どちらが電気代が安いですか
洗濯だけなら、今回の公表値では決まりませんでした。ドラム式が2.02円から2.64円、縦型が1.98円から3.41円で範囲が重なっているためです。乾燥まで含めるとシャープの中で縦型2,200Wh・ドラム式590Whと約3.7倍の差がありますが、これは形の差というより乾燥のしかたの差です。ほかの4社は電気で乾燥する縦型を主要機種として出していないため、社をまたいだ比較はできませんでした。
乾燥を使うと電気代はどれくらい上がりますか
同じ機種で比べると、シャープ ES-12X1が1回2.02円から18.29円に、シャープ ES-PT11Lが3.41円から68.20円になります。1日1回で30日ぶんにすると、前者が61円と549円、後者が102円と2,046円です。
洗濯機の消費電力はどこを見ればいいですか
仕様ページの「消費電力量」の欄です。多くの社が「洗濯時」と「洗濯〜乾燥時」に分けてワットアワー(Wh)で載せています。定格消費電力(W)とは別物なので注意してください。Whの値を1000で割って1kWhあたりの単価を掛ければ、1回あたりの金額が出ます。
洗濯機に統一省エネラベルが付いていないのはなぜですか
洗濯機と洗濯乾燥機が、省エネ法のトップランナー制度の対象機器32品目にも、統一省エネラベルの対象8区分にも入っていないためです(資源エネルギー庁のページで2026年8月19日に確認)。そのため政府が計算した年間電気代も存在せず、この記事は各社の公表値だけで組み立てています。
水道代はいくらかかりますか
この記事では金額にしていません。水道料金は自治体ごとに単価が違い、全国で使える出典を当サイトが持っていないためです。公表されている標準使用水量は、今回のドラム式が77Lから94L、縦型が115Lから139Lでした。ご自宅の水道料金表の1立方メートルあたりの単価に、この量を1000で割った数を掛ければ計算できます。
シャープが公表している金額と、この記事の金額が違うのはなぜですか
シャープの目安額は電気代と水道代を合わせた金額だからです(電気1kWhあたり31円、上下水道1立方メートルあたり合計262円という前提が仕様ページに書かれています)。この記事は電気代だけをそろえて比べているため、一致しません。同じ社の中でも、洗濯22.2円・洗濯〜乾燥31.1円(ES-12X1)のように水道代を含む金額で公表されています。
省エネコースにすると本当に下がりますか
公表値の上では下がります。標準コースの約1,150Whに対して省エネ側は約670Wh(日立)、約1,330Whに対して約670Wh(東芝)、約800Whに対して約620Wh(パナソニック)と各社が公表しています。ただし乾燥にかかる時間や仕上がりが同じかどうかまでは、公表されている数字からは読み取れません。
待機電力はかかりますか
今回確認した5社の仕様ページでは、待機時の消費電力の記載を確認できませんでした。分からないものを推測で書くことはしていません。お使いの機種の取扱説明書に記載があれば、その値で計算できます。
アイリスオーヤマの電気代が表に無いのはなぜですか
1回あたりの消費電力量(Wh)の公表を確認できなかったためです。掲載されているのは定格消費電力(600/620W)と標準使用水量(131L)までで、運転中の負荷は一定ではないので、定格の値から1回あたりの金額は出せません。行そのものは表と図に残してあります。数字が無いことを、電気代が少ないことの根拠にはしないためです。
この金額はメーカーが公表しているものですか
いいえ。各社が公表しているのは消費電力量(Wh)で、金額はそれに1kWhあたり31円を掛けて当サイトが計算したものです(シャープだけは水道代を含む金額も公表しています)。31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価で、契約している料金プランによって実際の金額は変わります。
まとめ
洗濯機の1回あたりの電気代は、洗濯だけなら1.98円から3.41円、乾燥まで回すと18.29円から68.20円でした(5社14行・2026年8月15日と19日に確認した公表値から当サイトが計算)。1日1回で30日ぶんに直すと59円から102円、549円から2,046円です。いちばん小さい行もいちばん大きい行も縦型で、金額を分けていたのは形ではなく運転のしかたでした。
そのうえで、どちらを選ぶかは条件で変わります。乾燥を使わないなら電気代の差は1ヶ月で43円しかなく、見るべきは水の量(ドラム式77〜94L・縦型115〜139L)のほうです。毎日乾燥まで回すなら「洗濯〜乾燥時の消費電力量」の欄が効きますが、公表値の小さい機種は乾燥に入れられる量も小さいことがあります。そして洗濯機には、政府が計算した年間電気代がありません。この記事の金額は各社の公表値をそろえ直したもので、測り方や容量までそろっているわけではないことは、そのまま受け取ってください。
この記事の計算の手順は計算方法に、使っているデータ源の一覧はデータの出典一覧にまとめています。
洗濯にかかるお金は、選んだ機械そのものより、どう回すかで動きます。洗濯で使うものの、買ったあとにかかるお金を比べた記事もまとめています。
出典・データ取得日
- パナソニック NA-LX129EL/R の仕様(https://panasonic.jp/wash/products/NA-LX129EL/spec.html 2026年8月19日確認)/洗濯12kg・乾燥6kg。消費電力量は洗濯時 約68Wh、洗濯〜乾燥時 約800Wh(標準)/約620Wh(省エネ)。使用水量は洗濯時 約83L、洗濯〜乾燥時 約55L。金額と単価の前提の掲載は確認できなかった
- パナソニック NA-FA12V6 の仕様(https://panasonic.jp/wash/products/NA-FA12V6/spec.html 2026年8月19日確認)/洗濯12kgの縦型(電気の乾燥機能は無く送風乾燥のみ)。洗濯時の消費電力量 約70Wh・使用水量 約139L
- 日立 BD-STX130P の仕様(https://kadenfan.hitachi.co.jp/wash/lineup/bd-stx130p/spec.html 2026年8月19日確認)/洗濯13kg・乾燥7kg。洗濯時85Wh・94L、洗濯〜乾燥時 約1,150Wh(標準)/約670Wh(省エネ)・約65L。各データは日本電機工業会の自主基準によるものと注記。確認日時点で「8月下旬発売予定」表記
- 日立 BW-X120P の仕様(https://kadenfan.hitachi.co.jp/wash/lineup/bw-x120p/spec.html 2026年8月19日確認)/洗濯12kgの縦型(電気の乾燥機能なし)。洗濯時の消費電力量64Wh・使用水量123L
- 東芝 TW-127XP5L/R の仕様(https://www.toshiba-lifestyle.com/jp/laundries/tw-127xp5/spec/ 2026年8月19日確認)/洗濯12kg・乾燥7kg。洗濯時 約70Wh・約80L、洗濯〜乾燥時 約1,330Wh(標準)/約670Wh(乾燥節電)・約61L。室温・水温・水道水圧・衣類の量などで増減する旨の注記あり
- 東芝 AW-12DPB6 の仕様(https://www.toshiba-lifestyle.com/jp/laundries/aw-12dpb6/spec/ 2026年8月19日確認)/洗濯12kgの縦型(電気の乾燥機能なし)。洗濯時の消費電力量 約102Wh・使用水量 約139L
- シャープ ES-12X1 の仕様(https://jp.sharp/sentaku/products/es12x1/spec/ 2026年8月15日確認)/洗濯12kg・乾燥6kg。洗濯時65Wh・77L、洗濯〜乾燥時590Wh・49L。目安額は洗濯22.2円/回・洗濯〜乾燥31.1円/回で、前提は電力料金目安単価31円/kWh(家電公取協調べ・2022年7月改定)と水道137円/m3+下水道125円/m3(日本電機工業会調べ)と掲載
- シャープ ES-PT11L の仕様(https://jp.sharp/sentaku/products/espt11l/spec/ 2026年8月15日確認)/ヒーターで乾燥する縦型洗濯乾燥機。洗濯11kg・乾燥6kg。洗濯時110Wh・115L、洗濯〜乾燥時2,200Wh・88L。目安額は洗濯33.5円/回・洗濯〜乾燥91.3円/回。単価の前提はES-12X1と同じで「2025年7月現在」と掲載
- アイリスオーヤマ IAW-T1001 の商品ページと取扱説明書(https://www.irisohyama.co.jp/products/electrical-appliances/large-appliances/washing-machine/top-load-washers/vertical-washing-machine-iaw-t1001 2026年8月15日確認)/洗濯10kgの縦型。掲載は定格消費電力600W/620W(50/60Hz)と標準使用水量131L(標準水量72L)までで、1回あたりの消費電力量(Wh)の掲載は商品ページ・取扱説明書とも確認できなかった
- 日本電機工業会「すぐわかる!家電エコ用語ナビ」消費電力量(https://www.jema-net.or.jp/living/eco/g01_06.html 2026年8月19日確認)/消費電力量は「JIS C 9606(電気洗濯機)で規定されている試験布を定格容量入れ、標準コースで1回運転したときの消費電力量を積算電力計により測定した値」。洗濯乾燥機の消費電力量は同会の自主基準「乾燥性能評価法」によって測定した値と説明
- 消費者庁「電気洗濯機」表示ガイドライン(家庭用品品質表示法)(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/electric/electric_01.html 2026年8月19日確認)/標準使用水量はJIS C9606の附属書に規定する測定方法による値をリットル単位で表示し、許容範囲は表示値の+10%以内・-20%以内。法律で表示が定められているのは標準使用水量と外形寸法で、消費電力量は含まれていない
- 資源エネルギー庁 トップランナー制度の対象機器と統一省エネラベルの対象品目(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/equipment/ 2026年8月19日確認)/トップランナー制度の対象機器32品目に洗濯機・洗濯乾燥機は含まれていない。統一省エネラベルの対象8区分(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/retail/touitsu_shoenelabel/ )にも含まれていない
- 1回の電気代:各社が公表している1回あたりの消費電力量(Wh)に1kWhあたり31円を掛けて当サイトが計算(消費電力量(Wh)÷1000×単価)/集計日 2026年8月20日
- 電力量あたりの目安単価 31円/kWh:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価(2022年7月22日改定)/当サイトの前提として使用・2026年8月8日設定
- 1日1回で30日ぶんの金額:1回の金額に30を掛けて当サイトが計算(各社が公表している金額ではありません)/集計日 2026年8月20日
- 省エネ型製品情報サイト(経済産業省資源エネルギー庁)に、洗濯機という品目はありません。資源エネルギー庁が公表しているトップランナー制度の対象機器32品目にも、統一省エネラベルの対象8区分にも、洗濯機と洗濯乾燥機は入っていませんでした(2026年8月19日確認)。エアコンや冷蔵庫の記事で当サイトが使っている「政府が計算した年間の電気代」は、洗濯機については存在しないということです。そのためこの記事は、各社が仕様ページで公表している1回あたりの消費電力量だけを材料にしています。

