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エコキュートを入れ替えるとき、貯湯タンクを370Lにするか460Lにするかで迷う場面があります。タンクが大きいほど電気代も上がりそうに見えますが、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに登録されている1,752機種(13社)の年間電気代を集計すると、370L(837機種)と460L(788機種)は中央値がどちらも32,900円で、同じ金額でした(2026年8月11日取得)。
この記事では、まず貯湯容量ごとの年間電気代を並べ、次にいちばん機種数の多い370Lの中で金額がどこまで開くのかを見ます。あわせて、政府が掲載しているこの金額が何を前提に計算されたものなのかも確かめます。
先に結論
貯湯容量を370Lから460Lに上げても、年間電気代の中央値は32,900円のまま変わりませんでした。金額を決めているのは容量ではなく機種で、同じ370Lの837機種の中に年26,600円〜43,300円、10年で167,000円ぶんの開きがあります。容量はお湯が足りるかで選び、電気代は同じ容量の中で下げるのが順序になります。
この記事の調べ方
この記事は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトが公表している年間電気代を集計して比較したものです。編集部は製品を実際に使用しての評価は行っていません。計算の手順とデータの取得方法は計算方法にまとめています。
この記事では販売価格の金額を載せていません。価格は各商品の販売ページで確認してください。電気代の差と、機種数の比較だけで組み立てています。
370Lは837機種ある
いちばん機種数の多い370Lから見ます。登録されている837機種(13社)の年間電気代は、もっとも少ない金額が26,600円、もっとも多い金額が43,300円で、中央値は32,900円でした。同じ金額の機種がいちばん多く並んでいるのは31,900円で、136機種(16.2%)がここに集まっています。1か月あたりに直すと、中央値で約2,700円です。
30,000円を下回るのは119機種(14.2%)、40,000円以上は85機種(10.2%)でした。分布は1つの山になっておらず、30,000円台前半の大きな山と、36,000円から42,000円あたりに広がるもう1つの山に分かれています。40,000円を超える機種は、すべて寒冷地仕様として登録されたものでした。この点はあとで詳しく見ます。
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月11日利用)を加工して作成
図の左端に立っているのが、837機種の中でもっとも金額が少ない26,600円の位置です。ここには15機種(日立4機種・三菱電機11機種)が並んでいます。その右側に立っているのが、機種数がいちばん多い31,900円の位置です。以降はこの2つの金額の機種を1つずつ取り上げて、10年でいくら違うのかを見ていきます。
同じ370Lで、10年の差を見る
そろえた条件
どちらも370Lです。大きさや能力が違うものは電気代も違って当たり前なので、この記事では同じ条件のものどうしだけを比べています。
この記事の前提
この記事では、エコキュートを10年使う前提で合計を計算しています。10年は、当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間で、政府や業界団体が定めた数値ではありません。使用年数が違えば結論も変わるため、5年使う場合の金額も表に併記しています。
年間電気代は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに掲載されている金額をそのまま使っています。当サイトが独自に単価を掛けて計算したものではありません。政府データに金額が無い条件(使い方を変えた場合など)を試算するときだけ、1kWhあたり31円で計算しています。
| 日立 BHP-FV37XD | コロナ CHP-37SAZ2 | |
|---|---|---|
| 年間の電気代 | 26,600円 少ない | 31,900円 |
| 10年の合計 | 266,000円 少ない | 319,000円 |
| 5年の合計(参考) | 133,000円 | 159,500円 |
| 差 | 日立 BHP-FV37XD の方が10年で53,000円 少ない(5年なら26,500円) | |
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月11日利用)を加工して作成。10年・5年の合計は、掲載されている年間電気代に年数を掛けて当サイトが計算したものです。
日立 BHP-FV37XD(エコキュート370L)の価格を確認する
10年でつく電気代の差
53,000円
日立 BHP-FV37XD のほうが安くなる計算です(年間電気代 26,600円と31,900円の差 × 10年)。
10年の合計に占める、この差の割合
10年の合計 319,000円 のうち 53,000円=約17%。
10年で53,000円は、10年の合計319,000円のおよそ17%にあたります。割合としては大きくありませんが、エコキュートは電気代そのものの金額が大きい機器なので、17%でも5万円を超えます。
差は年間消費電力量の231kWhぶん
省エネ型製品情報サイトには、年間電気代のほかに、給湯(保温)モードの年間消費電力量と、その金額の計算に使われた電気料金単価も機種ごとに載っています。この2機種の掲載値を並べると次のとおりです。
| 日立 BHP-FV37XD | コロナ CHP-37SAZ2 | |
|---|---|---|
| 年間消費電力量(給湯・保温モード) | 1,158 kWh | 1,389 kWh |
| 計算に使われた電気料金単価 | 23円/kWh | 23円/kWh |
| 多段階評価点 | 5.0 | 4.6 |
| 省エネ基準達成率 | 120% | 100% |
| 年間電気代 | 26,600円 | 31,900円 |
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月11日利用)
差は年231kWhです。これに23円を掛けると5,313円になり、掲載されている差の5,300円とほぼ一致します(掲載金額が100円単位のため)。実際、1,752機種のうち1,748機種(99.8%)で、年間消費電力量×電気料金単価を100円単位に丸めた金額が、掲載されている年間電気代と一致しました。つまりこの記事で扱っている金額は、消費電力量に単価を掛けただけのものです。
ここは誤解されやすい点です
掲載金額の計算に使われている単価は、寒冷地仕様として登録されている428機種が1kWhあたり20円、それ以外の1,324機種が23円です。当サイトが家電全般の目安に使っている1kWhあたり31円より低い単価が使われています。契約している電力プランの単価が違えば、実際の請求額はこの金額とずれます。単価を変えた場合の金額は、あとの章で計算します。
省エネ性能の評価点が上がるほど、中央値は下がる
同じデータには多段階評価点も載っています。単価の前提をそろえるため、寒冷地仕様を除いた370Lの637機種を評価点ごとに分けると、次のようになりました。
| 多段階評価点 | 機種数 | 年間電気代の中央値 | 10年の合計 |
|---|---|---|---|
| 3.6 | 16機種 | 40,000円 | 400,000円 |
| 3.9 | 63機種 | 37,300円 | 373,000円 |
| 4.2 | 50機種 | 32,700円 | 327,000円 |
| 4.3 | 144機種 | 33,900円 | 339,000円 |
| 4.5 | 36機種 | 32,900円 | 329,000円 |
| 4.6 | 183機種 | 31,900円 | 319,000円 |
| 4.7 | 50機種 | 31,100円 | 311,000円 |
| 4.9 | 37機種 | 30,200円 | 302,000円 |
| 5.0 | 58機種 | 28,000円 | 280,000円 |
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月11日利用)を加工して作成。寒冷地仕様を除いた370Lの637機種を集計。
評価点3.6と5.0では中央値が年12,000円、10年で120,000円違います。ただし4.2(32,700円)と4.3(33,900円)のように順序が入れ替わっている箇所もあるので、評価点だけで金額が決まるわけではありません。同じ点数の中でも幅があるため、最後は型番ごとの年間消費電力量を見るのが確実です。
本体が高くても、何年で追いつくか
前提:本体価格の差を10,000円と仮定した場合の計算です。実際の価格差ではなく、当サイトが置いた仮の数字です。比較期間は10年で計算しています。
本体価格の差が10,000円であれば、年5,300円ずつ縮んでいくので2年目で逆転します。ただしこれは当サイトが図のために置いた仮の金額で、実際の価格差ではありません。エコキュートは本体も工事も金額が大きい機器なので、価格差が10,000円で収まらないことも十分にあります。差がいくらのときに何年かかるかを並べると次のとおりです。
| 本体価格の差 | 電気代で追いつくまで | 10年で取り戻せるか |
|---|---|---|
| 10,000円 | 1.9年 | 取り戻せる |
| 20,000円 | 3.8年 | 取り戻せる |
| 30,000円 | 5.7年 | 取り戻せる |
| 53,000円 | 10.0年 | ちょうど10年 |
| 100,000円 | 18.9年 | 取り戻せない |
53,000円 ÷ 年5,300円 = 10.0年 / 5,300円 × 10年 = 53,000円
10年で取り戻せる本体価格の差は53,000円までです。当サイトは価格の金額を掲載していないので、実際の見積りの差額をこの年数と見比べてください。これが、この記事でいちばん使える数字です。
日立 BHP-FV37XD(エコキュート370L)を扱っているお店
価格や在庫は各サイトでご確認ください。当サイトは価格を掲載していません。
条件で変わる:あなたの場合はどちらか
ここまでは370Lの中だけを見てきました。ここからは、貯湯容量・寒冷地仕様・契約している電力プランの単価という3つの条件で、金額がどう動くかを見ます。
370Lと460L、容量を上げると電気代は上がるか
ここは誤解されやすい点です
次の表は、貯湯容量ごとに集計した数字を並べたものです。大きさの違う機種を同じ土俵で比べたものではないため、機種どうしの優劣を示すものではありません。容量を選ぶときの目安として見てください。
| 貯湯容量 | 機種数 | もっとも少ない | 中央値 | もっとも多い | 中央値の10年合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 370L | 837機種 | 26,600円 | 32,900円 | 43,300円 | 329,000円 |
| 460L | 788機種 | 27,300円 | 32,900円 | 44,800円 | 329,000円 |
| 550L | 37機種 | 32,700円 | 34,900円 | 41,700円 | 349,000円 |
| 300L | 33機種 | 31,700円 | 36,100円 | 38,600円 | 361,000円 |
| 177L | 20機種 | 21,300円 | 31,350円 | 46,800円 | 313,500円 |
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月11日利用)を加工して作成。掲載されている1,752機種のうち、機種数の多い上位5つの容量。
370Lと460Lは、中央値がどちらも32,900円で差がつきませんでした。理由は掲載データの中にあります。460Lの788機種のうち710機種(90.1%)は、同じメーカー・同じ年間消費電力量・同じ単価前提の370L機種が同時に登録されています。多くのシリーズでタンクの大きさ違いが同じ年間消費電力量として登録されているため、年間電気代も同額になります。
550L(37機種)や300L(33機種)は中央値が370Lより高く出ていますが、機種数が数十しかなく、特定のシリーズの性格が出やすい数字です。177L(20機種)には少人数向けの機種が含まれ、もっとも少ない金額は21,300円でした。いずれも機種数が少ないので、傾向として受け取ってください。
容量では金額が決まらないのであれば、容量はお湯が足りるかどうかで選び、電気代は同じ容量の中で機種を選んで下げる——というのが、この数字からいえる順序になります。370Lで足りない家庭が電気代を理由に370Lを選ぶ意味は、このデータの範囲では見当たりませんでした。
寒冷地仕様かどうかで、同じ370Lでも中央値が7,100円違う
| 区分 | 機種数 | 年間電気代の中央値 | 年間消費電力量の中央値 |
|---|---|---|---|
| 寒冷地仕様の登録なし | 637機種 | 31,900円 | 1,389 kWh |
| 寒冷地仕様 | 200機種 | 39,000円 | 1,948 kWh |
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月11日利用)を加工して作成。370Lの837機種を寒冷地仕様の有無で分けて集計。
同じ370Lでも、寒冷地仕様の中央値は39,000円で、そうでない機種の31,900円より年7,100円、10年で71,000円多くなっています。ただしこの2つは掲載金額の計算に使われた単価が違います(寒冷地仕様20円/kWh・それ以外23円/kWh)。単価をそろえずに比べられるのは消費電力量の方で、中央値は1,389kWhと1,948kWhでした。寒冷地仕様は約1.4倍の電力量を使う前提で登録されている、という読み方になります。寒冷地に設置する場合は、寒冷地仕様の機種どうしで比べてください。
契約している電力プランの単価が違う場合
掲載金額は23円/kWhで計算されたものです。年間消費電力量(1,158kWhと1,389kWh)に別の単価を掛けると、2機種の金額と差は次のように変わります。
| 1kWhあたりの単価 | 日立 BHP-FV37XD | コロナ CHP-37SAZ2 | 差(年) | 差(10年) |
|---|---|---|---|---|
| 20円 | 約23,200円 | 約27,800円 | 約4,600円 | 約46,200円 |
| 23円(掲載金額の前提) | 26,600円 | 31,900円 | 5,300円 | 53,000円 |
| 26円 | 約30,100円 | 約36,100円 | 約6,000円 | 約60,100円 |
| 31円(当サイトの目安) | 約35,900円 | 約43,100円 | 約7,200円 | 約71,600円 |
単価23円の行は掲載値。それ以外の行は、掲載されている年間消費電力量に単価を掛けて当サイトが計算したもの(100円未満は四捨五入)。出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月11日利用)を加工して作成。
単価が上がるほど、金額そのものも2機種の差も大きくなります。1kWhあたり31円で計算すると、コロナ CHP-37SAZ2は年約43,100円、10年で約431,000円になります。エコキュートの電気代が思っていたより高いと感じる場合、機種の性能だけでなく、契約している単価が掲載の前提(23円/kWh)と違っていることも要因として考えられます。お湯の使用量が前提と違う場合も同じです。
5年で買い替える場合
5年で見ると、この2機種の差は26,500円で、10年の53,000円のちょうど半分です。エコキュートは設置して長く使う機器なので当サイトは10年を既定にしていますが、短い期間で見るなら、その分だけ本体価格の差の方が重く効きます。5年なら、取り戻せる本体価格の差は26,500円までです。
どちらが向いているか
370Lか460Lかで迷っている人
年間電気代の中央値はどちらも32,900円で、10年でも差はつきませんでした。電気代を理由に小さいタンクを選ぶ根拠は、このデータには見当たりません。お湯が足りるかどうかで決めて差し支えありません。
同じ容量の中で電気代を下げたい人
日立 BHP-FV37XD(年26,600円)のように、年間消費電力量の少ない機種を選ぶと、コロナ CHP-37SAZ2(年31,900円)との比較で10年53,000円ぶん少なくなります。見積りの差額が53,000円以内なら、電気代で取り戻せる計算です。
寒冷地に設置する人
寒冷地仕様200機種の中央値は39,000円で、そうでない機種とは前提が違います。一般向けの機種の金額と見比べても判断材料になりません。寒冷地仕様どうしで年間消費電力量を比べてください。
ただし、電気代の少ない日立 BHP-FV37XDの側にも不利な点があります。26,600円という金額が付いているのは837機種のうち15機種だけ(日立4機種・三菱電機11機種)で、選べる型はかなり限られます。しかも同じ日立の370L 83機種で見ると中央値は32,900円、30,000円を下回るのは6機種だけで、メーカー単位で電気代が少ないわけではありません。メーカー名で選ぶことはできず、型番ごとに年間消費電力量を1つずつ確かめる手間がかかります。
買うならどこか
エコキュートは本体のほかに、設置工事の費用がかかります。この記事で比べたのは年間電気代だけなので、下の販売ページ(本体とリモコンのセット)と設置業者の見積りを合わせて、総額でご判断ください。
日立 BHP-FV37XD(エコキュート370L)を扱っているお店
価格や在庫は各サイトでご確認ください。当サイトは価格を掲載していません。
コロナ CHP-37SAZ2(エコキュート370L)を扱っているお店
価格や在庫は各サイトでご確認ください。当サイトは価格を掲載していません。
よくある質問
エコキュートの電気代は1ヶ月でいくらくらいですか
370Lの837機種では、年間電気代の中央値が32,900円だったので、1ヶ月あたり約2,700円になります。もっとも少ない機種で月約2,200円、もっとも多い機種で月約3,600円です(2026年8月11日取得)。ただしこれは掲載データを12で割った金額で、季節による増減は含んでいません。
この金額はどうやって出されたものですか
当サイトが単価を掛けて出した金額ではありません。資源エネルギー庁が機種ごとに公表している年間電気代を、そのまま引いています。掲載データを確認したところ、1,752機種のうち1,748機種で、その金額は「年間消費電力量×電気料金単価(20円または23円)」を100円単位に丸めたものと一致しました。
電気代が掲載金額より高くなることはありますか
あります。掲載金額は1kWhあたり20円または23円で計算されたもので、当サイトが家電全般の目安に使っている31円/kWhより低い単価です。同じ機種でも31円/kWhで計算し直すと、たとえばコロナ CHP-37SAZ2は年31,900円が約43,100円になります。お湯の使用量が前提と違う場合も金額は変わります。
370Lと460Lで電気代は変わりますか
掲載データの範囲では、中央値はどちらも32,900円で変わりませんでした。460Lの788機種のうち710機種は、同じメーカー・同じ年間消費電力量の370L機種が同時に登録されているためです。ただし個々の機種で見れば、370Lにも460Lにも年間電気代の少ない機種と多い機種の両方があります。
寒冷地仕様は電気代が高いのですか
370Lで比べると、寒冷地仕様200機種の年間消費電力量の中央値は1,948kWhで、そうでない機種の1,389kWhの約1.4倍でした。金額の中央値は39,000円と31,900円ですが、この2つは計算に使われた単価が違う(20円と23円)ため、比べるなら消費電力量で見る方が正確です。
貯湯タンクの缶数(一缶式・多缶式)で違いはありますか
あります。370Lのうち多缶式として登録されている79機種は、すべて寒冷地仕様ではない機種でした。単価の前提をそろえるため、寒冷地仕様を除いた370Lで比べると、一缶式557機種の中央値が31,900円(年間消費電力量1,389kWh)、多缶式79機種が37,300円(1,621kWh)です。年5,400円、10年で54,000円の違いになります。
少人数向けの小さいタンクなら電気代は下がりますか
177Lとして登録されている20機種では、中央値31,350円、もっとも少ない機種で21,300円でした。370Lの中央値32,900円より少ないものの、機種数が20しかなく、もっとも多い機種は46,800円です。幅が大きいので、容量が小さいから安いとは言い切れません。
なぜ10年で比べているのですか
当サイトがエコキュート・給湯器・エアコン・冷蔵庫など、設置して長く使う機器に共通で使っている期間が10年だからです。政府や業界団体が定めた数値ではありません。使用年数が違えば結論も変わるため、5年の金額も本文と表に併記しています。
本体価格や工事費は書いていないのですか
書いていません。この記事が扱っているのは掲載されている電気代の差までで、本体価格も工事費も金額は載せていないためです。実際の金額は販売店や施工店の見積りで確認してください。そのかわり、本体価格の差がいくらなら何年で追いつくかを、ご自身の見積りに当てはめて計算できる形にしています。
結局、どの数字を見て選べばいいですか
カタログや製品ページに載っている「年間消費電力量」がいちばん確実です。単価の前提に左右されないためです。金額で見るなら、同じ貯湯容量の中で年間電気代が中央値(370Lなら32,900円)より少ないかどうかを確かめてください。
電気代が少ない機種は、お湯の使い勝手も同じですか
分かりません。当サイトは製品を実際に使用しての評価を行っていないため、湯切れのしにくさや水圧、運転音については比べていません。この記事で比べているのは、公表されている電力量と金額だけです。
まとめ
エコキュート1,752機種の掲載データでは、貯湯容量370L(837機種)と460L(788機種)の年間電気代の中央値はどちらも32,900円でした。460Lの9割は、同じメーカー・同じ年間消費電力量の370L機種と一緒に登録されているためです。容量は年間電気代をほとんど決めていません。
決めているのは機種の方で、同じ370Lの中に年26,600円から43,300円まで、10年で167,000円ぶんの開きがあります。今回並べた2機種でも10年53,000円の差でした。容量はお湯が足りるかで選び、電気代は同じ容量の中で年間消費電力量を見て下げる——この順番で選ぶのが、掲載データからいえることです。見積りの差額が53,000円以内に収まっているかどうかを、判断の目安にしてください。
この記事の計算の手順は計算方法に、使っているデータ源の一覧はデータの出典一覧にまとめています。
お湯にかかるお金は、水まわりで毎月出ていく金額の中でも大きい部類です。水まわりで使うものの、買ったあとにかかるお金を比べた記事もまとめています。
出典・データ取得日
- 年間電気代・年間消費電力量・電気料金単価・多段階評価点・省エネ基準達成率・貯湯容量・寒冷地仕様・貯湯缶数(掲載値をそのまま使用):「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月11日利用)、PDL1.0
- 1,752機種・837機種の分布の集計、容量別/寒冷地仕様別/評価点別の中央値、10年および5年の合計、損益分岐年、単価を変えた場合の試算:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月11日利用)を加工して作成
- 電力量あたりの目安単価 31円/kWh:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価(2022年7月22日改定)/当サイトの前提として使用・2026年8月8日設定
- 比較期間10年:当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間(政府・業界団体が定めた数値ではありません)
- 本体価格の差10,000円:当サイトが図と計算のために置いた仮定値(実際の価格ではありません)

