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3合炊飯器の電気代、年430円差は何年で元が取れるか

3合炊飯器の電気代、年430円差は何年で元が取れるか

この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

一人暮らし向けの炊飯器を選ぶとき、本体の値段は見えても、そのあと毎年払う電気代は見えにくいものです。資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトには、最大炊飯容量0.54L(3合)の炊飯器として234機種(13社)が登録されています(2026年8月9日取得)。その年間電気代は950円から1,650円まで開いていて、同じ3合どうしでも年700円の差がついていました。

この記事では、234機種のうちもっとも年間電気代が少ないアイリスオーヤマ RC-MDA30-W(950円)と、同じ金額の機種がいちばん多く並んでいた1,380円の山善 EY-RC3502(B)を、同じ3合という土俵の中だけで比べます。5年でいくら差がつくのか、そして「本体価格が高くても、電気代の少なさで元が取れるのか」を、公表されている数字で確かめます。

先に結論

3合の炊飯器234機種で、年間電気代がもっとも少ないのはアイリスオーヤマ RC-MDA30-Wの950円、機種数がいちばん多く並んだ金額は山善 EY-RC3502(B)と同じ1,380円でした。この2機種の差は年430円、5年で2,150円です。裏を返すと、本体価格の差が2,150円を超えると、5年では電気代で取り戻せません。

この記事の調べ方

この記事は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトが公表している年間電気代を集計して比較したものです。編集部は製品を実際に使用しての評価は行っていません。計算の手順とデータの取得方法は計算方法にまとめています。

この記事では販売価格の金額を載せていません。価格は各商品の販売ページで確認してください。電気代の差と、機種数の比較だけで組み立てています。

目次

0.54L(3合)は234機種ある

まず、3合の炊飯器全体で電気代がどのくらい散らばっているかを見ます。234機種の年間電気代は、もっとも少ない950円からもっとも多い1,650円まで幅700円に収まっていました。中央値は1,150円です。もっとも多く並んだ金額は1,380円で、18機種(7.7%)がこの値でした。1,380円は中央値の1,150円より230円高い位置にあり、234機種の中では電気代が多い側にあたります。

950円 1,650円 アイリスオーヤマ 950円 山善 1,380円 234機種の分布(50円きざみ)
0.54L(3合)として登録されている234機種(13社)の年間電気代

出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成

同じ0.54L(3合)で、5年の差を見る

そろえた条件

どちらも0.54L(3合)です。大きさや能力が違うものは電気代も違って当たり前なので、この記事では同じ条件のものどうしだけを比べています。

この記事の前提

この記事では、炊飯器を5年使う前提で合計を計算しています。5年は、当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間で、政府や業界団体が定めた数値ではありません。使用年数が違えば結論も変わるため、10年使う場合の金額も表に併記しています。

年間電気代は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに掲載されている金額をそのまま使っています。当サイトが独自に単価を掛けて計算したものではありません。政府データに金額が無い条件(使い方を変えた場合など)を試算するときだけ、1kWhあたり31円で計算しています。

アイリスオーヤマ RC-MDA30-W 山善 EY-RC3502(B)
年間の電気代 950円 1,380円
5年の合計 4,750円 6,900円
10年の合計(参考) 9,500円 13,800円
差 アイリスオーヤマ RC-MDA30-W の方が5年で2,150円 安い(10年なら4,300円)

出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成

アイリスオーヤマ RC-MDA30-W(3合 マイコン炊飯器)の価格を確認する

5年でつく電気代の差

2,150円

アイリスオーヤマ RC-MDA30-W のほうが安くなる計算です(年間電気代 950円と1,380円の差 × 5年)。

5年の合計に占める、この差の割合

5年の合計 6,900円 のうち 2,150円=約31%。

年430円という差は、電気代の合計に対しておよそ3割を占めます。金額だけで見ると小さく感じますが、割合にすると無視できない大きさです。

炊く・保温・待機、どこで差がついているのか

省エネ型製品情報サイトには、年間電気代のほかに、使い方ごとの消費電力量も機種ごとに載っています。この2機種の掲載値を並べると次のようになります。

使い方 アイリスオーヤマ RC-MDA30-W 山善 EY-RC3502(B)
ごはんを炊く(1回) 84.8 Wh 112 Wh
保温する(1時間) 10.7 Wh 15.5 Wh
タイマー予約中(1時間) 0.32 Wh 1.11 Wh
待機中(1時間) 0.26 Wh 1.24 Wh

出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)

炊く・保温する・待つ、どの場面でもアイリスオーヤマ RC-MDA30-Wの方が少ない数値が公表されています。差がもっとも大きいのは炊飯で、1回あたり27.2Whの開きがあります。待機中とタイマー予約中の差は1時間あたり1Whに満たない小さな数字ですが、1日中つなぎっぱなしになる家電なので、積み重なると年間の差に響きます。

数値を合計する前に

公表されている年間電気代が、実際には1年に何回炊き、何時間保温した想定で算出されているのかは示されていません。そのため上の表の数値を単純に足し合わせても、年間電気代の金額とは一致しないのでご注意ください。ここで示したいのは、あくまで「どの動作で差が生まれやすいか」という傾向であり、年間電気代を項目ごとに割り振った内訳ではありません。

省エネ基準達成率は、そのまま比べられない

同じデータには省エネ基準達成率も載っていて、アイリスオーヤマ RC-MDA30-Wが106%、山善 EY-RC3502(B)が102%です。ただしこの2機種は省エネ法の区分が違います(EとA)。達成率は区分ごとに決められた基準値に対する割合なので、区分が違う機種どうしで達成率の高さだけを比べることはできません。この記事で達成率ではなく、実際の金額である年間電気代と使い方ごとの消費電力量を軸にしているのは、そのためです。

本体が高くても、何年で追いつくか

電気代が安い機種のほうが、本体価格は高いというケースは珍しくありません。ここではその価格差を仮に10,000円と置き、何年使えば電気代の差で追いつくのかを計算します。

前提:本体価格の差を10,000円と仮定した場合の計算です。実際の価格差ではなく、当サイトが置いた仮の数字です。比較期間は5年で計算しています。

↑ 高い方がまだ損 ↓ 逆転して得 0〜5年目(本体差10,000円と仮定した場合)
支払い合計の差の推移(本体差10,000円と仮定)

棒は5年目まで0より上に残ったままです。この条件では、5年たっても逆転しません。差が縮むペースは年430円なので、10,000円の差がゼロになるまでには23年以上かかる計算です。3合の炊飯器を23年使い続ける想定は現実的ではないので、この場合は本体が安い方を選んだ方が、支払いの合計は少なくなります。

10,000円 ÷ 年430円 = 約23.3年 / 430円 × 5年 = 2,150円

逆に言えば、本体価格の差が2,150円までなら5年で取り戻せます。差がいくらのときに何年かかるかを並べると次のとおりです。

本体価格の差 電気代で追いつくまで 5年で取り戻せるか
1,000円 2.3年 取り戻せる
2,150円 5.0年 ちょうど5年
3,000円 7.0年 取り戻せない
10,000円 23.3年 取り戻せない

店頭で値札を見るときは、その差が2,150円以内に収まっているかを確かめてください。これが、この記事でいちばん使える数字です。

アイリスオーヤマ RC-MDA30-W(3合 マイコン炊飯器)を扱っているお店


価格や在庫は各サイトでご確認ください。当サイトは価格を掲載していません。

条件で変わる:あなたの場合はどちらか

前の章までは、公表されている年間電気代の数字をそのまま使って比較しました。ただし、この金額の前提になっている使用頻度や保温時間そのものは公開されていません。以降は、機種ごとに公表されている消費電力量をもとに、使い方の条件を当サイト側で設定して金額を試算します。単価は1kWhあたり31円を使っています。

ここからは当サイトの試算です

以降の金額は、「1日にどれくらい炊飯し、何時間保温するか」について当サイトが条件を仮に置いて計算したものです。政府が公表している年間電気代とは前提の置き方が異なるため、両者の数字はそのままでは一致しません。ご自身の使い方に近い条件の行を参考にしてください。

毎日炊く人と、数日に1回まとめて炊く人

保温を使わず、炊いたらすぐ食べきる場合の1年ぶんです。

炊く回数 アイリスオーヤマ RC-MDA30-W 山善 EY-RC3502(B) 差(5年)
毎日1回(年365回) 年 960円 年 1,267円 1,535円
週3回(年156回) 年 410円 年 542円 660円

一人暮らしで数日に1回まとめて炊いて冷凍する人は、この機種差だけで見れば5年で660円ほどの違いにとどまります。この金額であれば、置き場所やデザインなど電気代以外の条件で選んでも大きな差にはなりません。

保温を使う人・使わない人

毎日1回炊いたうえで、保温する時間を変えた場合です。

1日の保温時間 2機種の差(年) 2機種の差(5年)
保温しない 307円 1,535円
2時間 416円 2,080円
8時間 742円 3,710円
12時間 960円 4,800円

保温を長く使うほど、2機種の差は開きます。1日8時間保温するなら5年で3,710円で、本体価格が3,500円ほど高くても取り戻せる計算になります。仕事や外出で日中の保温時間が長い一人暮らしほど、この差は効いてきます。

電気の契約プランが違う場合

毎日1回炊いて8時間保温した場合の年間消費電力量は、アイリスオーヤマ RC-MDA30-Wが62.2kWh、山善 EY-RC3502(B)が86.1kWhで、差は23.9kWhです。ここに、ご自宅の単価を掛ければ自分の条件での差が出せます。

1kWhあたりの単価 2機種の差(年) 2機種の差(5年)
25円 599円 2,995円
31円(当サイトの目安) 742円 3,710円
40円 958円 4,790円

単価が高い契約ほど、電気代の少ない機種を選ぶ意味が大きくなります。25円と40円では、5年の差が1,800円近く変わりました。

どちらが向いているか

毎日炊いて、長く保温する一人暮らしの人

電気代の少ないアイリスオーヤマ RC-MDA30-Wが向いています。1日8時間保温するなら差は5年で3,710円になるため、本体価格が3,500円ほど高くても取り戻せます(当サイト試算・31円/kWh)。ただし950円という価格は234機種の中でも少数派の水準で、この記事で見た1,380円(18機種・7.7%)のような機種数の多い価格帯と比べると、似た価格帯で選べる候補は多くありません。

数日に1回まとめて炊き、保温をほとんど使わない人

差は5年で1,535円以下まで縮みます(保温なしの場合)。この条件では電気代より本体価格や機能の方が効くので、山善 EY-RC3502(B)を含め、使いやすさで選んで差し支えありません。

10年使うつもりの人

公表値の差は10年で4,300円です。本体価格の差が4,300円以内なら、電気代の少ない方が最終的に安くなります。

買うならどこか

下の販売ページは、234機種を集計した中で年間電気代がいちばん少なかったアイリスオーヤマ RC-MDA30-W(最大炊飯容量0.54L・マイコン式)の1機種です。当サイトは本体の価格を載せていないので、本体価格の差が2,150円に収まっているかどうかと、IH式ではなくマイコン式で問題ないかを、販売ページで確認してください。

アイリスオーヤマ RC-MDA30-W(3合 マイコン炊飯器)を扱っているお店


価格や在庫は各サイトでご確認ください。当サイトは価格を掲載していません。

よくある質問

3合の炊飯器の電気代は、1年でいくらくらいですか

省エネ型製品情報サイトに登録されている234機種では、950円から1,650円のあいだで、中央値は1,150円でした(2026年8月9日取得)。もっとも多く並んだ金額は1,380円(18機種)です。

950円や1,380円という金額は、どうやって出したものですか

当サイトが単価を掛けて出した数字ではありません。資源エネルギー庁が機種ごとに公表している金額を、そのまま引いています。当サイトが手を加えているのは、その金額に年数を掛けた5年・10年の合計と、消費電力量から計算した使い方ごとの試算だけです。

なぜ5年で比べているのですか

このカテゴリで当サイトが標準的に採用している比較期間が5年であるためです。政府や業界団体が公式に定めた年数ではなく、当サイトの前提です。使用年数によって結論は変わるため、本文には10年使った場合の金額も合わせて示しています。

本体価格はこの記事に書いていないのですか

書いていません。この記事は電気代の差だけを扱っており、販売価格の金額は載せていないためです。値段は取扱店の商品ページでご確認ください。そのぶん、本体価格にどれだけの差があれば電気代で追いつけるかを、読者自身が計算できる形で示しています。

省エネ基準達成率が高い機種を選べば、電気代は少なくなりますか

目安にはなりますが、断定はできません。今回比べた2機種は達成率が106%と102%でしたが、省エネ法の区分が違うため(EとA)、この数字だけで優劣を比べることはできません。この記事で年間電気代と使い方ごとの消費電力量を軸にしているのはそのためです。

保温を使わなければ、機種の差は小さくなりますか

小さくなります。毎日1回炊いて保温しない場合、2機種の差は年307円・5年で1,535円です。1日8時間保温する場合の年742円・5年3,710円と比べると、半分以下になります(当サイト試算・31円/kWh)。

コンセントを挿したままの待機電力はどのくらいですか

掲載されている待機時の消費電力量は、アイリスオーヤマ RC-MDA30-Wが1時間あたり0.26Wh、山善 EY-RC3502(B)が1.24Whです。24時間つなぎっぱなしにした場合、当サイトの目安単価で年70円と年337円になります。炊飯や保温と比べれば小さな金額ですが、差は4倍以上あります。

なぜ5.5合や1升の炊飯器と比べないのですか

大きさが違う炊飯器を並べて「差が大きい」と書いても、大きい方が電気代が多いという当たり前のことを言っているだけになるからです。このサイトでは、最大炊飯容量が同じ機種どうしでのみ比べています。この記事に5.5合や1升の数字が出てこないのはそのためです。

無洗米や早炊きの機能に違いはありますか

掲載データでは、アイリスオーヤマ RC-MDA30-W・山善 EY-RC3502(B)ともに無洗米・早炊きの機能欄は「○」でした。この2つの機能に関しては差がありません。

この2機種以外を選ぶときは、何を見ればいいですか

同じ3合の中で、年間電気代が中央値の1,150円より少ないかどうかを見るのがいちばん簡単です。カタログや製品ページには「年間消費電力量」として、この記事で使っている数値がそのまま載っています。

電気代の少ない機種は、ごはんのおいしさも同じですか

分かりません。この記事で扱っているのは、掲載されている電力の量と金額だけです。試食や食感の評価は行っておらず、おいしさの違いについてはこの記事からは判断できません。

まとめ

3合の炊飯器234機種の年間電気代は950円から1,650円まで開いていて、中央値は1,150円でした。もっとも少ないアイリスオーヤマ RC-MDA30-Wと、機種数がいちばん多く並んだ1,380円の山善 EY-RC3502(B)の差は、年430円・5年で2,150円です。

この2,150円が、この記事でいちばん使える数字です。本体価格の差が2,150円を超えているなら、5年では電気代で取り戻せません。反対に、毎日長く保温する使い方なら差は5年で3,710円ほどまで広がり、取り戻せる金額も上がります。どちらが良いかではなく、何回炊いて、何時間保温するかで答えが変わります。値札の差と、この記事の金額を並べて比べてみてください。

この記事の計算の手順は計算方法に、使っているデータ源の一覧はデータの出典一覧にまとめています。

3合の炊飯器と同じように、一人暮らしの台所で使うものにも「買ったあとにかかるお金」の差があります。キッチンで使うものの、買ったあとにかかるお金を比べた記事もまとめています。

出典・データ取得日

  • 年間電気代(掲載値をそのまま使用):「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)、PDL1.0
  • 機種数の分布・5年および10年の合計・損益分岐年:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成/集計日 2026年8月16日
  • 電力量あたりの目安単価 31円/kWh:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価(2022年7月22日改定)/当サイトの前提として使用・2026年8月8日設定
  • 比較期間5年:当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間(政府・業界団体が定めた数値ではありません)
  • 本体価格の差10,000円:当サイトが図と計算のために置いた仮定値(実際の価格ではありません)
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この記事を書いた人

公開されているデータを集めて「買ったあとにかかるお金」を計算しています。

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