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作り置きや冷凍食品のまとめ買いのために、冷凍庫を1台足すか、いまより大きいものに替えるかを考えている方に向けた記事です。売り場で分かるのは値札と容量までで、その容量の冷凍庫が1年にいくら電気を使うかは値札に書かれていません。この記事は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに登録されている電気冷凍庫435機種を定格内容積で7つの帯に分け、帯ごとの年間電気代の中央値を並べたものです。
先に結論
年間電気代の中央値は0〜40Lの3,020円から300L以上の13,500円まで、容量帯の順に上がりました。途中で下がる帯はありません。10年に直すと30,200円と135,000円です。ただし40L以下の帯にも2,270円から7,590円までの開きがあり、帯を決めただけで金額が1つに決まるわけではありません。
この記事の調べ方
この記事は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトが公表している年間電気代を集計して比較したものです。編集部は製品を実際に使用しての評価は行っていません。計算の手順とデータの取得方法は計算方法にまとめています。
この記事では販売価格の金額を載せていません。価格は各商品の販売ページで確認してください。電気代の差と、機種数の比較だけで組み立てています。
冷凍庫の年間電気代は、大きさの順に上がるのか
冷凍庫は、40Lに届かない小型のものから300Lを超えるものまで、同じ「冷凍庫」という名前で売られています。冷やす空間が広くなるぶん電気も多く使うはずだ、というのが多くの方の見立てだと思います。まずは、掲載されている金額が本当にその順に並んでいるかどうかを、容量帯ごとに確かめます。
この記事が並べているもの
この記事は定格内容積(L)の帯ごとに冷凍庫を集計し、その中央値を並べたもので、帯をまたいで機種と機種を比べたものではありません。大きさの違う冷凍庫を並べて「こちらが安い」と言うことはできないため、ここで読み取れるのは帯ごとの集団としての傾向までです。集計に使ったのは、年間電気代が掲載されている435機種(31社)です。
この記事の前提
この記事では、冷凍庫を10年使う前提で合計を計算しています。10年は、当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間で、政府や業界団体が定めた数値ではありません。使用年数が違えば結論も変わるため、5年使う場合の金額も表に併記しています。
年間電気代は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに掲載されている金額をそのまま使っています。当サイトが独自に単価を掛けて計算したものではありません。政府データに金額が無い条件(使い方を変えた場合など)を試算するときだけ、1kWhあたり31円で計算しています。
| 大きさの帯 | 機種数 | 年間電気代の中央値 | いちばん少ない〜多い | 10年の合計 | 5年の合計(参考) |
|---|---|---|---|---|---|
| 0〜40L | 39機種(10社) | 3,020円 | 2,270〜7,590円 | 30,200円 | 15,100円 |
| 40〜70L | 62機種(17社) | 3,970円 | 3,320〜6,910円 | 39,700円 | 19,850円 |
| 70〜100L | 78機種(19社) | 4,910円 | 2,810〜11,200円 | 49,100円 | 24,550円 |
| 100〜150L | 155機種(21社) | 7,830円 | 4,460〜13,200円 | 78,300円 | 39,150円 |
| 150〜200L | 44機種(14社) | 8,545円 | 5,210〜13,800円 | 85,450円 | 42,725円 |
| 200〜300L | 36機種(11社) | 8,910円 | 6,510〜14,300円 | 89,100円 | 44,550円 |
| 300L以上 | 21機種(6社) | 13,500円 | 10,300〜20,500円 | 135,000円 | 67,500円 |
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成。10年・5年の合計は、掲載されている年間電気代の中央値に年数を掛けて当サイトが計算したものです。
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10年でつく帯どうしの差
104,800円
年間電気代の中央値がいちばん多いのは300L以上の13,500円、いちばん少ないのは0〜40Lの3,020円でした。個々の機種ではなく、帯ごとの中央値どうしの差です。
10年の合計に占める、この差の割合
300L以上の10年の合計 135,000円 のうち 104,800円=約78%。
上から順に追うと、0〜40Lの3,020円、40〜70Lの3,970円、70〜100Lの4,910円と、1つ上の帯に移るたびに少しずつ増えます。100〜150Lで7,830円になり、そこから150〜200Lの8,545円、200〜300Lの8,910円までは動きが小さくなります。最後の300L以上だけが13,500円で、ひとつ下の帯から大きく離れました。中央値が下の帯より少なくなる帯は、7つの中にひとつもありませんでした(2026年8月9日取得のデータ)。上がり幅が目立つのは、70〜100Lから100〜150Lに移るところと、200〜300Lから300L以上に移るところの2か所です。
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成
なぜ100Lの手前と300Lの手前で上がり方が変わるのか、その理由は掲載データからは読み取れません。当サイトが確かめられるのは、登録されている機種を容量で区切るとこう並ぶ、という事実までです。表から一緒に読めることが1つあります。登録しているメーカーの数は、真ん中の帯でいちばん多くなります。100〜150Lには21社が並び、0〜40Lは10社、300L以上は6社です。帯によって顔ぶれが違うことは分かりますが、それが金額の並びをどこまで説明するかは、今回集計した範囲では確認できませんでした。
帯の中の幅と、帯どうしの差はどちらが大きいか
ここまでの数字は、帯ごとの真ん中の機種の話です。同じ帯の中にどれだけ幅があるかを見ないと、この104,800円をどう扱えばよいかが決まりません。表の「いちばん少ない〜多い」の列を見ると、70〜100Lは2,810円から11,200円まで、100〜150Lは4,460円から13,200円まで開いています。いちばん多い機種は、2つ上の帯の中央値を超えることもあります。
帯だけでは決まりません
同じ帯の中でも年間電気代には幅があります。帯ごとの「いちばん少ない機種といちばん多い機種の差」を集めると、その中央値は年8,390円(10年で83,900円)でした。いっぽう、帯どうしの中央値の差はいちばん開いたところで年10,480円(10年で104,800円)です。この2つを比べると帯どうしの差のほうが大きいことになります。どの帯を選ぶかと同じくらい、同じ帯の中でどの機種を選ぶかが効きます。
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価格や在庫は各サイトでご確認ください。当サイトは価格を掲載していません。
この2つの大小関係は、冷蔵庫とは逆でした。同じ分け方を冷蔵庫に当てて容量帯ごとの年間電気代の中央値を並べた記事では、帯の中の幅のほうが帯どうしの差より大きく、中央値も途中で折り返していました。冷凍庫では折り返しが無く、帯どうしの差のほうが大きい並びです。冷凍庫は、どの容量帯にするかを決めた時点で金額の大枠が決まるという読み方になります。とはいえ帯の中の年8,390円も小さい数字ではないので、帯を決めたあとに機種を見比べる手順は残ります。
条件で変わる:あなたの場合はどう見るか
上の104,800円は、中央値どうしの差に10年を掛けたものです。何年使うか、置き場所が決まっているかどうかで、この数字の重みは変わります。
何年使うか
この記事は10年を既定にしていますが、5年で手放す前提なら金額は半分になります。表の右端の列がその金額で、0〜40Lが15,100円、100〜150Lが39,150円、300L以上が67,500円です。冷凍庫は電源を入れっぱなしにする道具なので、置いている年数がそのまま金額に効きます。何年置くつもりかを先に決めておくと、容量の判断もぶれません。
置き場所で帯が決まっているとき
置ける寸法や搬入経路の都合で、選べる帯が最初から1つに決まっている家も多いはずです。その場合、帯どうしの差は動かせません。動かせるのは帯の中の幅のほうで、その中央値は年8,390円あります。たとえば100〜150Lの155機種は4,460円から13,200円まで分かれており、この帯の中の機種を2台取り出して10年ぶんを比べた記事が冷凍庫を1台増やすと年いくらかかるかを見た記事にあります。帯が決まっているなら、そちらの見方のほうが金額としては効きます。
300L以上を検討しているとき
300L以上の帯は、掲載されているのが21機種(6社)と少なく、金額も10,300円から20,500円までと開いています。中央値の13,500円は、10年で135,000円です。この帯は機種数が少ないぶん、中央値が数機種の金額に引きずられやすい点に注意してください。候補が絞れているなら、帯の中央値ではなく、その機種の年間電気代の欄をそのまま見るほうが確かです。
大きさを決めるときに、どこを見るか
掲載データから言えることだけを、金額の大きさの順に3つ並べます。
容量を1つ上げるか迷っている人
冷凍庫では、容量帯を上げると年間電気代の中央値も上がります。7つの帯のどこにも折り返しはありませんでした。上がり幅が目立つのは、100Lに届くところと300Lを超えるところの2か所です。ここをまたぐかどうかで金額の水準が変わります。ただし本体の値札と設置寸法はこの記事では扱っていないため、電気代だけで容量を決める材料にはなりません。
置ける帯がすでに決まっている人
見るのは帯の中の幅です。帯ごとの端どうしの差は中央値で年8,390円あり、10年では83,900円になります。同じ容量でも、機種によってこれだけ動きます。候補の機種の年間電気代の欄を並べて見比べてください。
小型(40L以下)を考えている人
この帯の中央値は3,020円で、7つの帯の中でいちばん少ない数字です。10年で30,200円になります。ただし幅は2,270円から7,590円まであり、いちばん多い機種は40〜70Lの中央値を超えます。小型を選べば必ず金額が少なくなる、という関係ではありません。
この読み方には不利な点もあります。帯ごとの中央値は、その帯にどのメーカーが何機種を登録しているかで動きます。100〜150Lは21社155機種ある一方で、300L以上は6社21機種、200〜300Lは11社36機種しかありません。機種数の少ない帯の中央値は、少数の機種の金額に寄ります。掲載データには冷却方式やインバータ制御の有無の欄もあり、同じ帯の中でもそこは揃っていません。それぞれが金額をどれだけ動かしているかを分けることは、掲載データからはできませんでした。掲載されている年間電気代は、決められた測定条件で算出された値です。ドアの開け閉めの回数や置き場所の温度によって、実際の請求額は変わります。
買うならどこか
上の集計は年間電気代の話で、本体の価格は含んでいません。当サイトはこの記事に販売価格を載せていないため、候補の機種が決まったら、販売ページの価格と、省エネ型製品情報サイトに載っている年間電気代の両方を見比べてください。
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価格や在庫は各サイトでご確認ください。当サイトは価格を掲載していません。
よくある質問
冷凍庫の電気代は、1年でいくらぐらいですか
容量帯によって違います。中央値でいうと0〜40Lが3,020円、100〜150Lが7,830円、300L以上が13,500円でした(省エネ型製品情報サイトの435機種を集計・2026年8月9日取得)。
40L以下の小型なら、電気代はいくらですか
39機種(10社)の中央値で年3,020円、10年では30,200円です。ただし同じ帯の中に2,270円の機種から7,590円の機種まであります。帯の中央値は、その帯の真ん中の機種の金額であって、どれを買っても同じ金額になるという意味ではありません。
冷凍庫も、大きいほうが電気代が安くなることはありますか
今回集計した範囲では、そうなる帯はありませんでした。7つの帯すべてで、容量が大きい帯のほうが中央値も多くなっています。冷蔵庫では容量帯の途中で中央値が折り返しますが、冷凍庫の掲載データでは折り返しは見当たりませんでした。
同じ容量帯の中では、どれくらい違いますか
帯ごとの「いちばん少ない機種といちばん多い機種の差」を集めると、中央値は年8,390円でした。10年で83,900円です。帯どうしの中央値の差(いちばん開いたところで年10,480円)に近い大きさなので、容量を決めたあとも機種の比較は必要です。
10年ではなく5年で入れ替えるなら、どう見ればよいですか
表のいちばん右の列を見てください。0〜40Lが15,100円、40〜70Lが19,850円、70〜100Lが24,550円、100〜150Lが39,150円、150〜200Lが42,725円、200〜300Lが44,550円、300L以上が67,500円です。10年の列のちょうど半分になります。
この104,800円は、特定の2台の差ですか
違います。300L以上の21機種の中央値13,500円と、0〜40Lの39機種の中央値3,020円の差に10年を掛けたものです。容量の違う機種どうしを並べた金額なので、どちらの機種が優れているかを示すものではありません。
容量帯の区切りは誰が決めたものですか
当サイトです。0〜40L・40〜70L・70〜100L・100〜150L・150〜200L・200〜300L・300L以上の7つで、政府が定めた区分ではありません。区切り方を変えれば、帯ごとの中央値も変わります。
直冷式と間冷式では、電気代が違いますか
掲載データには「冷却方式」の項目があり、直冷式か間冷式かは1機種ずつ記載されています。ただしこの記事は容量帯だけを土俵にしていて、方式では分けていません。同じ容量帯の中に両方の方式が登録されているため、ここに並べた中央値は両方が混ざった数字です。方式の違いは霜取りの手間などにも関わるため、金額だけで選ぶ項目でもありません。
掲載されている年間電気代は、どの単価で計算されたものですか
このカテゴリの掲載データには、金額の計算に使われた単価が書かれていません。この記事の金額は掲載値をそのまま使っており、当サイトの目安単価(1kWhあたり31円)で計算し直したものではありません。
置き場所や使い方で金額は変わりますか
変わると考えられますが、どれだけ変わるかを示す数字は掲載データにありません。掲載されている年間電気代は、機種ごとに決められた測定条件で算出された値です。ドアを開ける回数、置いた場所の室温、詰め込み方によって、実際の請求額はこの並びのとおりにならないことがあります。
この記事の数字はいつ時点のものですか
省エネ型製品情報サイトから2026年8月9日に取得したデータを、2026年9月4日に集計したものです。登録されている機種は入れ替わるため、時間が経てば機種数も中央値も変わります。
まとめ
年間電気代が掲載されている冷凍庫435機種を7つの容量帯に分けると、中央値は0〜40Lの3,020円から300L以上の13,500円まで、容量帯の順に上がりました。途中で折り返す帯はありません(2026年8月9日取得)。上がり幅が目立つのは、100Lに届くところと300Lを超えるところの2か所です。
ただし、これは「小さいものを買えば必ず安くなる」という話ではありません。帯の中の幅は中央値で年8,390円あり、帯どうしの差(いちばん開いたところで年10,480円)に近い大きさだからです。置ける寸法で帯が決まっているなら、動かせるのは帯の中の選び方のほうです。まず入れたい量と置ける寸法で帯を決め、次にその帯の中で年間電気代の欄を見比べる——冷凍庫では、この順番が値札に出ないお金をいちばん減らせる読み方になります。
この記事の計算の手順は計算方法に、使っているデータ源の一覧はデータの出典一覧にまとめています。
台所に置く家電は、置いた日から毎年かかるお金のほうが長く続きます。キッチンで使うものの、買ったあとにかかるお金を比べた記事もまとめています。
出典・データ取得日
- 年間電気代・大きさの掲載値(掲載値をそのまま使用):「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日取得)、PDL1.0
- 帯別の機種数・中央値・最小・最大、10年および5年の合計:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日取得)を加工して作成(帯の分け方は当サイトが決めたものです)/集計日 2026年9月4日
- 電力量あたりの目安単価 31円/kWh:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価(2022年7月22日改定)/当サイトの前提として使用・2026年8月8日設定
- 比較期間10年:当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間(政府・業界団体が定めた数値ではありません)

