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リビングや寝室の照明を選ぶとき、売り場や商品ページで目立つのは畳数の目安と価格までで、その明るさの照明が1年にいくら電気を使うかは書かれていません。この記事は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに登録されている照明器具17,115機種を全光束(lm)で6つの帯に分け、帯ごとの年間電気代の中央値を並べたものです。
先に結論
年間電気代の中央値は0〜2000lmの630円から6000lm以上の3,160円まで、明るさの帯の順に上がりました。途中で下がる帯はありません。10年に直すと6,300円と31,600円です。ただし0〜2000lmの帯にも80円から2,320円までの開きがあり、帯を決めただけで金額が1つに決まるわけではありません。
この記事の調べ方
この記事は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトが公表している年間電気代を集計して比較したものです。編集部は製品を実際に使用しての評価は行っていません。計算の手順とデータの取得方法は計算方法にまとめています。
この記事に載せている販売価格は、Yahoo!ショッピング(バリューコマース経由)で2026年9月5日13:20時点に表示されていたものです。送料は含みません。価格は変動するため、購入前に販売ページで確認してください。
照明器具の年間電気代は、大きさの順に上がるのか
照明器具は、常夜灯ほどの小さな光量のものから、リビング全体を照らす明るいものまで、同じ「照明器具」という名前で売られています。明るくなるぶん電気も多く使うはずだ、というのが多くの方の見立てだと思います。まずは、掲載されている金額が本当にその順に並んでいるかどうかを、全光束の帯ごとに確かめます。
この記事が並べているもの
この記事は全光束(lm)の帯ごとに照明器具を集計し、その中央値を並べたもので、帯をまたいで機種と機種を比べたものではありません。大きさの違う照明器具を並べて「こちらが安い」と言うことはできないため、ここで読み取れるのは帯ごとの集団としての傾向までです。集計に使ったのは、年間電気代が掲載されている17,115機種(28社)です。
この記事の前提
この記事では、照明器具を10年使う前提で合計を計算しています。10年は、当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間で、政府や業界団体が定めた数値ではありません。使用年数が違えば結論も変わるため、5年使う場合の金額も表に併記しています。
年間電気代は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに掲載されている金額をそのまま使っています。当サイトが独自に単価を掛けて計算したものではありません。政府データに金額が無い条件(使い方を変えた場合など)を試算するときだけ、1kWhあたり31円で計算しています。
| 大きさの帯 | 機種数 | 年間電気代の中央値 | いちばん少ない〜多い | 10年の合計 | 5年の合計(参考) |
|---|---|---|---|---|---|
| 0〜2000lm | 9,196機種(19社) | 630円 | 80〜2,320円 | 6,300円 | 3,150円 |
| 2000〜3000lm | 2,107機種(17社) | 1,170円 | 680〜2,480円 | 11,700円 | 5,850円 |
| 3000〜4000lm | 2,050機種(25社) | 1,570円 | 1,060〜3,080円 | 15,700円 | 7,850円 |
| 4000〜5000lm | 1,633機種(24社) | 1,890円 | 1,250〜4,810円 | 18,900円 | 9,450円 |
| 5000〜6000lm | 1,411機種(22社) | 2,200円 | 1,420〜3,390円 | 22,000円 | 11,000円 |
| 6000lm以上 | 718機種(14社) | 3,160円 | 1,660〜10,600円 | 31,600円 | 15,800円 |
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成。10年・5年の合計は、掲載されている年間電気代の中央値に年数を掛けて当サイトが計算したものです。
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10年でつく帯どうしの差
25,300円
年間電気代の中央値がいちばん多いのは6000lm以上の3,160円、いちばん少ないのは0〜2000lmの630円でした。個々の機種ではなく、帯ごとの中央値どうしの差です。
10年の合計に占める、この差の割合
6000lm以上の10年の合計 31,600円 のうち 25,300円=約80%。
上から順に追うと、0〜2000lmの630円、2000〜3000lmの1,170円、3000〜4000lmの1,570円と、1つ上の帯に移るたびに増えます。4000〜5000lmで1,890円になり、そこから5000〜6000lmの2,200円までは動きが小さくなります。最後の6000lm以上だけが3,160円で、ひとつ下の帯から大きく離れました。中央値が下の帯より少なくなる帯は、6つの中にひとつもありませんでした(2026年8月9日取得のデータ)。上がり幅が目立つのは、0〜2000lmから2000〜3000lmに移るところと、5000〜6000lmから6000lm以上に移るところの2か所です。
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成
なぜ2000lmの手前と6000lmの手前で上がり方が変わるのか、その理由は掲載データからは読み取れません。当サイトが確かめられるのは、登録されている機種を明るさで区切るとこう並ぶ、という事実までです。表から一緒に読めることが1つあります。登録しているメーカーの数は、真ん中の帯でいちばん多くなります。3000〜4000lmには25社が並び、0〜2000lmは19社、6000lm以上は14社です。帯ごとに登録メーカーの顔ぶれが違うことまでは分かりますが、それが年間電気代の並びにどこまで影響しているかは、掲載データからは特定できませんでした。
帯の中の幅と、帯どうしの差はどちらが大きいか
ここまで見てきた金額は、いずれも帯の中央にある機種の値です。同じ帯の中にどれだけ幅があるかを見ないと、この25,300円をどう扱えばよいかが決まりません。表の「いちばん少ない〜多い」の列を見ると、4000〜5000lmは1,250円から4,810円まで、6000lm以上は1,660円から10,600円まで開いています。いちばん多い機種は、ひとつ上の帯の中央値を超えることもあります。
帯だけでは決まりません
同じ帯の中でも年間電気代には幅があります。帯ごとの「いちばん少ない機種といちばん多い機種の差」を集めると、その中央値は年2,130円(10年で21,300円)でした。いっぽう、帯どうしの中央値の差はいちばん開いたところで年2,530円(10年で25,300円)です。この2つを比べると帯どうしの差のほうが大きいことになります。どの帯を選ぶかと同じくらい、同じ帯の中でどの機種を選ぶかが効きます。
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条件で変わる:あなたの場合はどう見るか
上の25,300円は、中央値どうしの差に10年を掛けたものです。何年使うか、部屋の広さに合わせてどの明るさを選ぶかで、この数字の重みは変わります。
何年使うか
この記事は10年を既定にしていますが、5年で入れ替える前提なら金額は半分になります。表の右端の列がその金額で、0〜2000lmが3,150円、3000〜4000lmが7,850円、6000lm以上が15,800円です。照明器具は点灯している時間がそのまま電気代に効くので、何年使うつもりかを先に決めておくと、明るさの判断もぶれません。
部屋の広さで帯が決まっているとき
部屋の畳数に合わせて必要な明るさの目安が決まっている家も多いはずです。その場合、帯どうしの差は動かせません。動かせるのは帯の中の幅のほうで、その中央値は年2,130円あります。たとえば4000〜5000lmの1,633機種は1,250円から4,810円まで分かれており、この帯を含めて消費電力1Wあたりの電気代を計算した記事があります。帯が決まっているなら、そちらの見方のほうが金額としては効きます。
6000lm以上を検討しているとき
6000lm以上の帯は、掲載されているのが718機種(14社)と他の帯より少なく、金額も1,660円から10,600円までと開いています。中央値の3,160円は、10年で31,600円です。この帯は機種数が他の帯より少ないぶん、中央値が数機種の金額に引きずられやすい点に注意してください。検討している機種がすでに絞られているなら、帯の中央値に頼らず、その機種自身の年間電気代の欄を直接確認するほうが確実です。
大きさを決めるときに、どこを見るか
ここでは、掲載データの範囲内で言い切れることだけを、金額が大きい順に3つ整理します。
明るさをひとつ上げるか迷っている人
照明器具では、明るさの帯を上げると年間電気代の中央値も上がります。6つの帯のどこにも折り返しはありませんでした。上がり幅が目立つのは、2000lmを超えるところと6000lmを超えるところの2か所です。ここをまたぐかどうかで金額の水準が変わります。ただし本体の価格と部屋の広さに合った明るさかどうかはこの記事では扱っていないため、電気代だけで明るさを決める材料にはなりません。
必要な明るさの帯がすでに決まっている人
見るのは帯の中の幅です。帯ごとの端どうしの差は中央値で年2,130円あり、10年では21,300円になります。同じ明るさでも、機種によってこれだけ動きます。候補の機種の年間電気代の欄を並べて見比べてください。
小型(0〜2000lm)を考えている人
この帯の中央値は630円で、6つの帯の中でいちばん少ない数字です。10年で6,300円になります。ただし幅は80円から2,320円まであり、いちばん多い機種は2000〜3000lmの中央値を超えます。小さい明るさを選べば必ず金額が少なくなる、という関係ではありません。この帯には常夜灯のような小型の照明のほか、LED電球そのものを1個あたりで比べた記事で扱っている電球単体に近い機種も含まれます。
この読み方には不利な点もあります。帯ごとの中央値は、その帯にどのメーカーが何機種を登録しているかで動きます。3000〜4000lmは25社2,050機種ある一方で、6000lm以上は14社718機種、5000〜6000lmは22社1,411機種しかありません。機種数の少ない帯の中央値は、少数の機種の金額に寄ります。掲載データにはこのほかの仕様欄もあり、同じ帯の中でもそこは揃っていません。これらの要因のうちどれが金額をどれだけ左右しているかを切り分けることは、今回のデータではできませんでした。掲載されている年間電気代は、決められた点灯条件で算出された値です。実際の点灯時間や調光の使い方によって、実際の請求額は変わります。
買うならどこか
上の集計は年間電気代の話で、本体の価格は含んでいません。この記事には販売価格を掲載していません。候補となる機種が決まったら、販売ページに表示されている価格と、省エネ型製品情報サイトの年間電気代を、あわせて確認してください。
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よくある質問
照明器具の電気代は、1年でいくらぐらいですか
明るさの帯によって違います。中央値でいうと0〜2000lmが630円、3000〜4000lmが1,570円、6000lm以上が3,160円でした(省エネ型製品情報サイトの17,115機種を集計・2026年8月9日取得)。
0〜2000lmの小型な照明なら、電気代はいくらですか
9,196機種(19社)の中央値で年630円、10年では6,300円です。ただし同じ帯の中に80円の機種から2,320円の機種まであります。帯の中央値は、あくまでその帯の真ん中に位置する機種1台の金額です。同じ帯の中のどの機種を選んでも同額になる、という意味ではありません。
照明器具も、明るいほうが電気代が安くなることはありますか
今回集計した範囲では、そうなる帯はありませんでした。6つの帯すべてで、明るさの帯が大きいほうが中央値も多くなっています。冷蔵庫のように容量帯の途中で中央値が折り返すカテゴリもありますが、照明器具の掲載データでは折り返しは見当たりませんでした。
同じ明るさ帯の中では、どれくらい違いますか
帯ごとの「いちばん少ない機種といちばん多い機種の差」を集めると、中央値は年2,130円でした。10年で21,300円です。帯どうしの中央値の差(いちばん開いたところで年2,530円)に近い大きさなので、明るさを決めたあとも機種の比較は必要です。
10年ではなく5年で入れ替えるなら、どう見ればよいですか
表でいちばん右側にある列の金額を確認してください。0〜2000lmが3,150円、2000〜3000lmが5,850円、3000〜4000lmが7,850円、4000〜5000lmが9,450円、5000〜6000lmが11,000円、6000lm以上が15,800円です。10年の列のちょうど半分になります。
この25,300円は、特定の2台の差ですか
違います。6000lm以上の718機種の中央値3,160円と、0〜2000lmの9,196機種の中央値630円の差に10年を掛けたものです。明るさの違う機種どうしを並べた金額なので、どちらの機種が優れているかを示すものではありません。
明るさ帯の区切りは誰が決めたものですか
当サイトです。0〜2000lm・2000〜3000lm・3000〜4000lm・4000〜5000lm・5000〜6000lm・6000lm以上の6つで、政府が定めた区分ではありません。区切り方を変えれば、帯ごとの中央値も変わります。
光源の種類によって、電気代は違いますか
掲載データには「使用光源・種類」の項目があります。集計した17,115機種を数えると、17,111機種がLED、蛍光灯は4機種でした(2026年8月9日取得)。片方の機種数が極端に少ないため、この記事では種類ごとに分けた比較はしていません。ここに並べた金額は、ほぼLEDの機種を集めたものだと考えてください。
掲載されている年間電気代は、どの単価で計算されたものですか
このカテゴリの掲載データからは、金額を算出する際に使われた単価そのものを確認できません。この記事に載せている金額は掲載値をそのまま採用したもので、当サイトの目安単価(1kWhあたり31円)を使って算出し直した数字ではありません。
使い方や点灯時間で金額は変わりますか
変わると考えられますが、どれだけ変わるかを示す数字は掲載データにありません。掲載されている年間電気代は、機種ごとに決められた点灯条件で算出された値です。実際の点灯時間や調光の使い方、部屋の広さによって、実際の請求額はこの並びのとおりにならないことがあります。
この記事の数字はいつ時点のものですか
データの取得日は2026年8月9日、当サイトによる集計日は2026年9月4日です。登録機種は随時入れ替わるため、時間の経過とともに機種数・中央値とも変化します。
まとめ
年間電気代が掲載されている照明器具17,115機種を6つの明るさ帯に分けると、中央値は0〜2000lmの630円から6000lm以上の3,160円まで、明るさの帯の順に上がりました。途中で折り返す帯はありません(2026年8月9日取得)。上がり幅が目立つのは、2000lmを超えるところと6000lmを超えるところの2か所です。
ただし、これは「暗いものを買えば必ず安くなる」という話ではありません。帯の中の幅は中央値で年2,130円あり、帯どうしの差(いちばん開いたところで年2,530円)に近い大きさだからです。部屋の広さで必要な明るさが決まっているなら、動かせるのは帯の中の選び方のほうです。まず部屋に必要な明るさで帯を決め、次にその帯の中で年間電気代の欄を見比べる——照明器具では、この順番が値札に出ないお金をいちばん減らせる読み方になります。
この記事の計算の手順は計算方法に、使っているデータ源の一覧はデータの出典一覧にまとめています。
照明も、置いた日から毎年かかるお金のほうが長く続きます。照明で使うものの、買ったあとにかかるお金を比べた記事もまとめています。
出典・データ取得日
- 年間電気代・大きさの掲載値(掲載値をそのまま使用):「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日取得)、PDL1.0
- 帯別の機種数・中央値・最小・最大、10年および5年の合計:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日取得)を加工して作成(帯の分け方は当サイトが決めたものです)/集計日 2026年9月4日
- 電力量あたりの目安単価 31円/kWh:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価(2022年7月22日改定)/当サイトの前提として使用・2026年8月8日設定
- 比較期間10年:当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間(政府・業界団体が定めた数値ではありません)

