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LED電球を1個買うとき、年間の電気代を気にする人はあまりいません。実際、金額は小さいからです。資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに登録されている400〜600lmの電球407機種(16社)を見ると、年間電気代は140円から380円のあいだに収まっていました(2026年8月9日取得のデータ)。1個の話なら、いちばん少ない機種といちばん多い機種でも年240円しか違いません。
ただ、電球は1個だけ使うものではありません。この記事では、407機種の年間電気代を集計したうえで、その差を「家じゅうの電球の数」と「10年」に置き換えると何円になるのかを出します。値札の話は出てきません。買ったあとに毎年かかるお金だけの比較です。
先に結論
同じ485lmで比べた2機種の年間電気代は140円と240円、差は年100円でした。1個・1年なら100円ですが、これを10個・10年に置き換えると10,000円になります。電球の電気代は1個で判断すると小さすぎて動かない数字で、個数と年数を掛けたところではじめて金額の形になります。
この記事の調べ方
この記事は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトが公表している年間電気代を集計して比較したものです。編集部は製品を実際に使用しての評価は行っていません。計算の手順とデータの取得方法は計算方法にまとめています。
この記事では販売価格の金額を載せていません。価格は各商品の販売ページで確認してください。電気代の差と、機種数の比較だけで組み立てています。
400〜600lmの電球は407機種ある
年間電気代がいちばん少ないのはアイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW の140円、いちばん多いのは同じアイリスオーヤマの LDA7L-G/D-V1 で380円です。開きは年240円。中央値は230円、いちばん機種数の多い金額は240円で、240円ちょうどの機種が139機種(407機種の34.2%)ありました。3機種に1機種は同じ金額です。
メーカーごとの中央値を出しても、16社すべてが200円から265円のあいだに収まります。冷蔵庫やエアコンのように「このメーカーは電気代が高い」という差が、この帯にはほとんどありません。差がつくのはメーカーではなく、同じメーカーの中のどの機種を選ぶかです。実際、いちばん少ない140円といちばん多い380円は、どちらもアイリスオーヤマの機種でした。
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成
同じ400〜600lmの電球で、10年の差を見る
そろえた条件
どちらも400〜600lmの電球です。大きさや能力が違うものは電気代も違って当たり前なので、この記事では400〜600lmという同じ帯に入るものどうしだけを比べています。400lmに届かないものと、600lm以上のものは、この記事の集計に入れていません。
この記事の前提
この記事では、電球を10年使う前提で合計を計算しています。10年は、当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間で、政府や業界団体が定めた数値ではありません。使用年数が違えば結論も変わるため、5年使う場合の金額も表に併記しています。
年間電気代は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに掲載されている金額をそのまま使っています。当サイトが独自に単価を掛けて計算したものではありません。政府データに金額が無い条件(使い方を変えた場合など)を試算するときだけ、1kWhあたり31円で計算しています。
| アイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW | NVC LDA4D-G/K40XBIM | |
|---|---|---|
| 年間の電気代 | 140円 | 240円 |
| 10年の合計 | 1,400円 | 2,400円 |
| 5年の合計(参考) | 700円 | 1,200円 |
| 差 | アイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW の方が10年で1,000円 安い(5年なら500円) | |
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成
アイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW(LEDシリカ電球 E26 40形相当 昼白色)の価格を確認する
10年でつく電気代の差
1,000円
アイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW のほうが安くなる計算です(年間電気代 140円と240円の差 × 10年)。
10年の合計に占める、この差の割合
10年の合計 2,400円 のうち 1,000円=約42%。
明るさは同じで、使う電力だけが違う
この2機種は全光束がどちらも485lmで同じです。にもかかわらず、掲載されている消費電力は2.6Wと4.4Wで、1.8W違います。エネルギー消費効率でいうと186.5lm/Wと110.2lm/Wです。同じ明るさを出すのに必要な電力が違う、という形の差になっています。
| 公表されている値 | アイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW | NVC LDA4D-G/K40XBIM |
|---|---|---|
| 全光束 | 485lm | 485lm |
| 消費電力 | 2.6W | 4.4W |
| エネルギー消費効率 | 186.5lm/W | 110.2lm/W |
| 省エネ法区分 | 1 | 1 |
| 省エネ基準達成率 | 169% | 100% |
| 光源色 | 昼白色 | 昼光色 |
| 口金/形状 | E26/A形 | E26/A形 |
| 平均演色評価数(Ra) | 83 | 83 |
| 定格寿命 | 30,000時間 | 40,000時間 |
| 密閉器具対応 | ○ | ○ |
出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日取得)、PDL1.0。掲載値をそのまま並べたものです。
省エネ法区分はどちらも「1」で同じなので、省エネ基準達成率の169%と100%は同じ物差しの上の数字として並べて読めます。いっぽうで、定格寿命は30,000時間と40,000時間で、電気代の少ないアイリスオーヤマのほうが10,000時間短い掲載値です。光源色も昼白色と昼光色で違うので、この2機種は明るさは同じでも、置き換えたときの見え方は同じになりません。
ここは掲載データからは読み取れません
年間電気代が1年あたり何時間の点灯を前提に算出された金額なのかは、掲載データからは分かりません。そのため「1日◯時間つけたらいくら」という形の金額は、この記事では出していません。同じ理由で、定格寿命の30,000時間・40,000時間が何年ぶんにあたるのかも出せません。
1個では小さい差を、家じゅうの数で見る
年100円の差は、1個で見るかぎり判断の材料になりません。ただ、家の中の電球は1個ではありません。同じ差を、替える個数と年数で掛け合わせたのが下の表です。
| 替える個数 | 年の差 | 5年の差 | 10年の差 |
|---|---|---|---|
| 1個 | 100円 | 500円 | 1,000円 |
| 5個 | 500円 | 2,500円 | 5,000円 |
| 10個 | 1,000円 | 5,000円 | 10,000円 |
| 20個 | 2,000円 | 10,000円 | 20,000円 |
この表について
この表は、2機種の年間電気代の差100円に個数と年数を掛けて当サイトが計算したものです。政府が公表しているのは1機種あたりの年間電気代までで、この金額は公表値ではありません。個数は当サイトが例として置いたもので、実際に何個替えるかはご家庭ごとに違います。すべての電球を同時に、同じ機種に替えた場合の計算である点にもご注意ください。
10個を10年で10,000円。同じ計算を、この帯のいちばん少ない140円といちばん多い380円(年240円差)で行うと、10個・10年で24,000円になります。1個あたりでは無視できる金額が、家じゅうの数と年数をかけたところで金額の形になるのが、電球というカテゴリの読み方です。
本体が高くても、何年で追いつくか
前提:本体価格の差を10,000円と仮定した場合の計算です。実際の価格差ではなく、当サイトが置いた仮の数字です。比較期間は10年で計算しています。
上の図は、当サイトが全カテゴリ共通で使っている本体差10,000円という仮定で描いたものです。電球1個で1万円の値札の差はまず起こりません。そのため棒はほとんど下がらず、10年たっても0に近づきません。年100円ずつしか縮まないので、10,000円に追いつくには100年かかる計算になります。図の棒が動かない理由はこれです。
ただし、この1万円という数字が意味を持つ場面はあります。家じゅうの電球10個をまとめて替える場合、10個ぶんの本体価格の合計の差としてなら1万円は起こりうる金額です。そのとき電気代の差は年1,000円になるので、ちょうど10年で並びます。1個で読むと現実離れした図が、10個で読むと成立するということです。
1個の場合:10,000円 ÷ 年100円 = 100年 / 10個の場合:10,000円 ÷ 年1,000円 = 10年
逆算すると、電気代の差で取り戻せる本体価格の差は1個あたり10年で1,000円まで、5年なら500円までです。10個まとめてなら10年で10,000円まで、5年で5,000円までになります。値札の開きがこれを超えるなら、電気代だけを理由に電力の小さいほうを選ぶ意味は小さくなります。
この年数について
上の年数は、当サイトが本体価格の差を年間電気代の差で割って計算したものです。政府が公表しているのは1機種あたりの年間電気代までで、この年数も、本体差10,000円という前提も公表値ではありません。
アイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW(LEDシリカ電球 E26 40形相当 昼白色)を扱っているお店
価格や在庫は各サイトでご確認ください。当サイトは価格を掲載していません。
条件で変わる:あなたの場合はどちらか
1個あたり年100円という差は、家の使い方でいくらでも見え方が変わります。電球で効いてくるのは、次の3つです。
何個を、いつ替えるか
いちばん大きいのがこれです。切れた1個だけを替えるなら、10年で1,000円の話にしかなりません。引っ越しや模様替えでまとめて替えるなら、同じ判断が10個ぶん・10,000円の話になります。電球は、判断する回数ではなく個数で効いてくる買い物です。1個ずつ替えていく場合でも、同じ機種を選び続ければ結果は同じになります。
どれくらいの時間つけている場所か
1日中つけている場所と、数日に一度しか点けない納戸とでは、実際にかかる電気代は当然違います。ただしその金額は、この記事では出せません。省エネ型製品情報サイトの年間電気代が、1年あたり何時間の点灯を前提にした金額なのかが掲載データから読み取れないためです。今回集計した範囲では確認できませんでした。長くつける場所ほど差は広がる向きになりますが、その大きさを数字で示すことは、当サイトはできていません。
何年使うか
この記事は10年を既定にしていますが、5年なら1個500円、10個で5,000円です。ここで気をつけたいのが定格寿命で、電気代の少ないアイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW は30,000時間、NVC LDA4D-G/K40XBIM は40,000時間と掲載されています。10年のあいだに、寿命の短いほうを1回多く買い直す可能性があります。それが何回になるかは、1日の点灯時間が分からないため計算できません。
どちらが向いているか
家じゅうの電球をまとめて替える人
アイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW のような消費電力の小さい機種が向いています。485lmという同じ明るさを2.6Wで出していて、NVC LDA4D-G/K40XBIM の4.4Wとの差は年100円。10個・10年で10,000円になります。
切れた1個だけを替える人
電気代で選ぶ意味は小さくなります。1個・10年で1,000円の差です。口金(E26)と形状(A形)、明るさ(lm)、光源色が合っているかを先に見てください。
交換しにくい場所に付ける人
定格寿命の掲載値が長いほうが候補になります。NVC LDA4D-G/K40XBIM は40,000時間、アイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW は30,000時間です。電気代の差は年100円なので、脚立を出す手間とどちらを取るかの判断になります。
ただし、消費電力の小さいアイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW にも不利な点があります。定格寿命は30,000時間で、NVC LDA4D-G/K40XBIM の40,000時間より10,000時間短い掲載値です。10年のあいだに買い直す回数が増えれば、年100円の差は簡単に消えます。また光源色が昼白色で、昼光色の LDA4D-G/K40XBIM とは部屋の見え方が変わります。同じ485lmでも、そのまま置き換えられる組み合わせとは限りません。
買うならどこか
この記事が扱ったのは年間電気代までで、値札の金額は載せていません。下の販売ページにあるのは407機種のうち年間電気代がいちばん少なかったアイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW の1機種だけなので、家じゅうで何個替えるのかと、いま付いている電球の口金(E26)・形状(A形)・明るさ・光源色が合うかどうかを確かめてから見てください。
アイリスオーヤマ LDA3N-G/W-4LW(LEDシリカ電球 E26 40形相当 昼白色)を扱っているお店
価格や在庫は各サイトでご確認ください。当サイトは価格を掲載していません。
よくある質問
400〜600lmの電球で、電気代はどのくらい違いますか
1個あたりの年間電気代は140円から380円で、開きは年240円です。中央値は230円、いちばん機種数の多い金額は240円で、そこに139機種(34.2%)が並んでいます(省エネ型製品情報サイトの407機種を集計・2026年8月9日取得)。
10,000円という金額はどう計算したものですか
2機種の年間電気代の差100円に、個数10個と年数10年を掛けたものです。掛け算をしたのは当サイトで、政府が公表しているのは1機種あたりの年間電気代(140円と240円)までです。10個という個数も当サイトが例として置いたもので、公表値ではありません。
電球10個というのは多すぎませんか
実際の個数はご家庭ごとに違います。この記事の表には1個・5個・10個・20個を並べてあるので、ご自宅で数えた個数に近い行を見てください。金額はどの行も、年100円の差に個数と年数を掛けただけのものです。
同じ485lmなのに、なぜ消費電力が違うのですか
エネルギー消費効率が違うためです。掲載値は186.5lm/Wと110.2lm/Wで、同じ明るさを出すのに必要な電力が違います。ただし、その効率の差が素子や回路のどこから来ているのかまでは、掲載データからは読み取れません。
省エネ基準達成率が高い機種を選べばいいですか
この2機種は省エネ法区分がどちらも「1」なので、169%と100%を並べて読めます。達成率は区分ごとに置かれた基準値を分母にした割合なので、区分の違う電球と並べた瞬間に意味が変わってしまいます。区分が同じかどうかを先に見て、違うなら金額(年間電気代)で比べてください。
1日何時間つけた場合の金額ですか
掲載データからは分かりません。省エネ型製品情報サイトの年間電気代が、1年あたり何時間の点灯を前提に算出されたものかが書かれていないためです。そのためこの記事では、時間あたりの金額を出していません。
定格寿命が短いほうを選んで損はしませんか
買い直しの回数が増えれば、年100円の差は消える可能性があります。ただし30,000時間と40,000時間が何年ぶんにあたるかは、1日の点灯時間が分からないため計算できません。交換しにくい場所では、寿命の掲載値が長いほうを見ておく価値があります。
メーカーで選べば電気代は変わりますか
この帯ではほとんど変わりません。16社すべての中央値が200円から265円のあいだに収まっていました。いちばん少ない140円といちばん多い380円が同じアイリスオーヤマの機種だったように、差はメーカーではなく機種で決まっています。
本体の値段はどこを見ればいいですか
この記事には金額を載せていません。電気代の差だけで組み立てた記事だからです。値段そのものは各商品の販売ページで確認してください。そのかわり、電気代で埋められる本体価格の差の上限を出してあります。1個なら10年で1,000円まで、10個まとめてなら10年で10,000円までです。
比較の期間が10年なのはなぜですか
当サイトが電球に当てている期間が10年で、これは政府や業界団体が決めた年数ではなく、サイト内で条件をそろえるために置いたものです。5年で考えるなら、本文の5年の金額(1個500円・10個5,000円)のほうを見てください。
電球型蛍光灯や白熱電球とは比べていないのですか
比べていません。この記事は400〜600lmという同じ明るさの帯に登録されている電球どうしだけを扱っています。今回集計した407機種は、いずれも使用ランプの種類がLEDと表示されている機種です。
まとめ
400〜600lmの電球407機種の年間電気代は140円から380円で、いちばん機種数の多い240円に139機種が並んでいました。1個あたりで見れば、いちばん少ない機種を選んでも10年で1,000円しか変わりません。電球の電気代は、1個で見るかぎり判断材料にならない大きさです。
変わるのは、個数を掛けたときです。同じ100円の差が、10個・10年では10,000円になります。だから電球で見るべきなのは1個の金額ではなく、何個を、どれだけの期間、同じ選び方で使うのかのほうです。家じゅうをまとめて替えるなら消費電力の小さい機種を選ぶ意味がありますし、切れた1個だけを替えるなら、口金と明るさと光源色が合っているかを優先して構いません。定格寿命が短い機種を選んで買い直しが増えれば、年100円の差はそこで消えます。
この記事の計算の手順は計算方法に、使っているデータ源の一覧はデータの出典一覧にまとめています。
電球1個の差は年100円でも、家じゅうの数で見ると1万円になりました。天井の照明器具やダウンライトにも、同じように値札に出ないお金があります。照明で使うものの、買ったあとにかかるお金を比べた記事もまとめています。
出典・データ取得日
- 年間電気代(掲載値をそのまま使用):「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)、PDL1.0
- 機種数の分布・10年および5年の合計・損益分岐年:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成/集計日 2026年8月11日
- メーカー別の中央値(16社が200〜265円に収まること):同上のデータを当サイトがメーカー別に集計/集計日 2026年8月11日
- 個数(1・5・10・20個)を掛けた金額:年間電気代の差100円に個数と年数を掛けて当サイトが計算(政府の公表値ではありません)。個数は当サイトが例として置いた仮定値です
- 全光束・消費電力・エネルギー消費効率・省エネ基準達成率・省エネ法区分・光源色・口金・形状・Ra・定格寿命・密閉器具対応:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日取得)、PDL1.0。掲載値をそのまま使用
- 電力量あたりの目安単価 31円/kWh:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価(2022年7月22日改定)/当サイトの前提として使用・2026年8月8日設定
- 比較期間10年:当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間(政府・業界団体が定めた数値ではありません)
- 本体価格の差10,000円:当サイトが図と計算のために置いた仮定値(実際の価格ではありません)

