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冷蔵庫の電気代、大きいほど高いのは350L台まで

冷蔵庫の電気代、大きいほど高いのは350L台まで

冷蔵庫を買い替えるとき、大きいものにすると電気代が上がる、と考えている人は多いはずです。容量が増えれば冷やす空間も増えるのだから、というのは自然な発想です。ところが、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに載っている冷蔵庫を容量帯ごとに集計すると、その並びは途中で折り返します。

この記事は、年間電気代が掲載されている3,762機種を9つの容量帯に分け、帯ごとの中央値を並べたものです。特定の2機種を比べる記事ではなく、カテゴリ全体がどんな形をしているかを見る記事です。買う前に「何L台を狙うか」を決める段階で読んでください。

先に結論

年間電気代の中央値がいちばん多いのは350〜400Lの9,210円で、そこから上の帯では下がります。450〜500Lは7,100円で、100L以上大きいのに年2,110円少ない計算です。10年では21,100円になります。ただし、同じ帯の中の幅のほうがこの差より大きいため、帯を決めただけで電気代は決まりません。

この記事の調べ方

この記事は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトが公表している年間電気代を集計して比較したものです。編集部は製品を実際に使用しての評価は行っていません。計算の手順とデータの取得方法は計算方法にまとめています。

この記事では販売価格の金額を載せていません。価格は各商品の販売ページで確認してください。電気代の差と、機種数の比較だけで組み立てています。

目次

冷蔵庫の年間電気代は、大きさの順に上がるのか

売り場では、容量の大きい冷蔵庫ほど値札も高くなります。電気代も同じように上がっていくと考えるのが自然です。実際、小さいほうの帯ではそのとおりに並びます。問題はどこまでそれが続くか、です。

この記事が並べているもの

この記事は定格内容積(L)・合計の帯ごとに冷蔵庫を集計し、その中央値を並べたもので、帯をまたいで機種と機種を比べたものではありません。大きさの違う冷蔵庫を並べて「こちらが安い」と言うことはできないため、ここで読み取れるのは帯ごとの集団としての傾向までです。集計に使ったのは、年間電気代が掲載されている3,762機種(36社)です。

この記事の前提

この記事では、冷蔵庫を10年使う前提で合計を計算しています。10年は、当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間で、政府や業界団体が定めた数値ではありません。使用年数が違えば結論も変わるため、5年使う場合の金額も表に併記しています。

年間電気代は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに掲載されている金額をそのまま使っています。当サイトが独自に単価を掛けて計算したものではありません。政府データに金額が無い条件(使い方を変えた場合など)を試算するときだけ、1kWhあたり31円で計算しています。

大きさの帯 機種数 年間電気代の中央値 いちばん少ない〜多い 10年の合計 5年の合計(参考)
0〜150L 625機種(33社) 5,780円 1,940〜11,900円 57,800円 28,900円
150〜250L 433機種(25社) 8,100円 6,180〜9,770円 81,000円 40,500円
250〜300L 178機種(17社) 8,815円 4,730〜13,500円 88,150円 44,075円
300〜350L 282機種(15社) 8,910円 3,620〜14,300円 89,100円 44,550円
350〜400L 408機種(15社) 9,210円 4,460〜14,900円 92,100円 46,050円
400〜450L 284機種(13社) 7,480円 3,510〜13,000円 74,800円 37,400円
450〜500L 624機種(11社) 7,100円 6,180〜13,200円 71,000円 35,500円
500〜600L 636機種(8社) 7,465円 5,860〜13,900円 74,650円 37,325円
600L以上 292機種(7社) 7,720円 6,450〜16,600円 77,200円 38,600円

出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成。10年・5年の合計は、掲載されている年間電気代の中央値に年数を掛けて当サイトが計算したものです。

10年でつく帯どうしの差(大きい帯のほうが少ない)

21,100円

年間電気代の中央値がいちばん多いのは350〜400Lの9,210円で、それより大きい450〜500Lは7,100円でした。大きいほうが年2,110円少ない計算になります。個々の機種ではなく、帯ごとの中央値どうしの差です。

10年の合計に占める、この差の割合

350〜400Lの10年の合計 92,100円 のうち 21,100円=約23%。

並びを追うと、0〜150Lの5,780円から350〜400Lの9,210円までは、帯が大きくなるほど中央値も増えています。折り返すのは400Lの手前です。400〜450Lで7,480円まで下がり、450〜500Lの7,100円が底になります。そこから500〜600Lで7,465円、600L以上で7,720円と少し戻りますが、350〜400Lの9,210円を超える帯は、それより大きい側にひとつもありませんでした(2026年8月9日取得のデータ)。

帯ごとの年間電気代の中央値(3,762機種) 0〜150L 5,780円 150〜250L 8,100円 250〜300L 8,815円 300〜350L 8,910円 350〜400L 9,210円 400〜450L 7,480円 450〜500L 7,100円 500〜600L 7,465円 600L以上 7,720円 色の濃い帯が、中央値のいちばん多い帯とその後の帯です
年間電気代が掲載されている3,762機種(36社)を9つの帯に分け、帯ごとの中央値を並べたもの

出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成

なぜ400Lを境に下がるのか、その理由は掲載データからは読み取れません。当サイトが確かめられるのは、掲載されている金額がこう並んでいるという事実までです。ひとつだけ表から読めるのは、帯が大きくなるほど登録しているメーカーの数が減っていくことです。0〜150Lには33社が並びますが、450〜500Lは11社、600L以上は7社しかありません。大型の帯にどんな機種が集まっているかが違う可能性はありますが、それが金額の並びを説明できるかどうかまでは、今回集計した範囲では確認できませんでした。

帯の中の幅と、帯どうしの差はどちらが大きいか

ここまでの数字は、あくまで帯ごとの真ん中の機種の話です。同じ帯の中にどれだけ幅があるかを見ないと、この21,100円をどう扱えばいいのかが決まりません。表の「いちばん少ない〜多い」の列を見ると、たとえば350〜400Lは4,460円から14,900円まで、450〜500Lは6,180円から13,200円までありました。

帯だけでは決まりません

同じ帯の中でも年間電気代には幅があります。帯ごとの「いちばん少ない機種といちばん多い機種の差」を集めると、その中央値は年9,490円(10年で94,900円)でした。いっぽう、帯どうしの中央値の差はいちばん開いたところで年3,430円(10年で34,300円)です。この2つを比べると帯の中の幅のほうが大きいことになります。どの帯を選ぶかと同じくらい、同じ帯の中でどの機種を選ぶかが効きます。

つまり、「何L台にするか」で動く金額より、「その中でどれを選ぶか」で動く金額のほうが大きいという関係です。ただし帯の中の幅は端どうしの差なので、実際に候補に挙がる機種の範囲はもっと狭くなります。450〜500Lの帯について、中央値のあたりに何機種が集まっているかを見た記事が別にあります。450〜500Lの冷蔵庫、電気代は10年で9,200円違うでは、同じ帯の中の2機種で10年9,200円の差がつくところまで見ています。

条件で変わる:あなたの場合はどう見るか

上の21,100円は、掲載されている中央値どうしの差に10年を掛けたものです。何年使うか、置ける場所の寸法が決まっているかどうかで、この数字の重みは変わります。

何年使うか

この記事は10年を既定にしていますが、5年で買い替えるなら差は10,550円です。350〜400Lの5年の合計が46,050円、450〜500Lが35,500円なので、その差になります。冷蔵庫は長く使うほど帯の違いが積み上がる道具なので、何年置くつもりかを先に決めてから容量を決めるほうが、判断の順番としては迷いません。

置ける寸法で帯が決まっている場合

設置場所の幅や搬入経路の都合で、選べる帯が最初から決まっている家も多いはずです。その場合、この記事の21,100円は動かせません。動かせるのは帯の中の幅のほうで、その中央値は年9,490円・10年で94,900円ぶんあります。帯が決まっているなら、同じ帯の中で年間電気代の欄を見比べるほうが金額としては大きく効きます。実際に1つの帯の中だけを見比べた例は、150〜250Lの433機種で年間電気代を並べた記事にまとめています。

置く場所に余裕がある場合

350〜400Lと450〜500Lの両方が置けるなら、この記事の数字がそのまま効いてきます。中央値どうしで年2,110円、10年で21,100円です。ただしこれは帯ごとの真ん中の機種を比べた金額で、特定の2台を比べた金額ではありません。実際に候補に挙げた機種どうしでは、この差より大きくなることも小さくなることもあります。値札の差がいくらかも、この記事では扱っていません。

大きさを決めるときに、どこを見るか

掲載データから言えることだけを並べます。金額の大きさの順に3つです。

300L台と400L台で迷っている人

年間電気代の中央値は350〜400Lが9,210円、450〜500Lが7,100円で、大きいほうの帯の中央値のほうが年2,110円少ないという並びでした。10年で21,100円です。容量を落としても電気代は下がらない、という関係になっています。ただし本体の値札と設置寸法は別の話で、この記事では扱っていません。

帯が決まっている人

見るのは帯の中の幅です。帯ごとの端どうしの差は中央値で年9,490円あり、帯どうしの差(最大でも年3,430円)より大きい数字です。同じ帯の中で年間電気代の欄を見比べてください。

小型(0〜150L)を検討している人

この帯の中央値は5,780円で、9つの帯の中でいちばん少ない数字です。ただし幅は1,940円から11,900円まであり、いちばん多い機種は350〜400Lの中央値より高くなります。小型だから電気代が少ないとは限らない帯です。

ただし、この記事の読み方には不利な点があります。帯ごとの中央値は、その帯に登録されている機種の顔ぶれに左右されます。450〜500Lは11社624機種、600L以上は7社292機種と、帯によってメーカー数も機種数も違います。特定のメーカーが多く登録している帯では、その設計の性格が中央値に出ます。また、当サイトは冷蔵庫の使い方(開け閉めの回数・室温・詰め込み方)による差を測っていないため、実際の請求額がこの並びのとおりになるとは限りません。掲載されている年間電気代は、政府が定めた条件で計算された数字です。

よくある質問

冷蔵庫は大きいほど電気代が高いのですか

今回集計した範囲では、350〜400Lまでは大きいほど中央値が増え、そこから上の帯では下がりました。450〜500Lの中央値は7,100円で、350〜400Lの9,210円より年2,110円少ない数字です(省エネ型製品情報サイトの3,762機種を集計・2026年8月9日取得)。

いちばん電気代が少ない容量帯はどこですか

中央値でいえば0〜150Lの5,780円です。100L台までの小型冷蔵庫は、冷やす空間そのものが小さいためと考えられますが、掲載データからその理由までは読み取れません。100L台より上では、450〜500Lの7,100円がいちばん少ない数字でした。

400Lを境に下がるのはなぜですか

理由は掲載データからは読み取れません。分かるのは、2026年8月9日時点で登録されている機種を帯ごとに集計すると、中央値がこう並ぶという事実だけです。確かめられない理由を推測で書くことはしていません。

この21,100円は、特定の2台の差ですか

違います。350〜400Lの408機種の中央値9,210円と、450〜500Lの624機種の中央値7,100円の差、年2,110円に10年を掛けたものです。個々の機種の優劣を示す数字ではありません。

同じ容量帯の中では、電気代はどれくらい違いますか

帯ごとの「いちばん少ない機種といちばん多い機種の差」を集めると、中央値は年9,490円でした。10年で94,900円です。帯どうしの中央値の差(最大で年3,430円)より大きい数字なので、帯を決めただけでは電気代は決まりません。

250〜300Lの中央値が8,815円と端数なのはなぜですか

この帯の機種数が178と偶数のため、真ん中の2機種の平均が中央値になるためです。掲載されている金額そのものは10円単位で公表されています。

自分の電力プランの単価で計算し直せますか

この記事では扱っていません。帯ごとの中央値を並べる集計なので、単価を置き換える計算は入れていないためです。掲載されている年間電気代は、政府が定めた条件で計算された金額をそのまま使っています。

容量帯の区切りは誰が決めたものですか

当サイトです。0〜150L・150〜250L・250〜300L・300〜350L・350〜400L・400〜450L・450〜500L・500〜600L・600L以上の9つで、政府が定めた区分ではありません。区切りを変えれば中央値も変わります。

世帯人数から容量を決めてよいですか

省エネ型製品情報サイトには世帯人数の目安が載っていないため、この記事では扱えません。掲載されているのは定格内容積と年間電気代で、何人で使う前提かは書かれていないためです。

比較の期間が10年なのはなぜですか

10年は、冷蔵庫の記事で条件をそろえるために当サイトが置いた年数です。政府や業界団体が定めたものではありません。買い替えの周期がもっと短い家なら、表の5年の列と、本文に書いた10,550円のほうを見てください。

まとめ

年間電気代が掲載されている冷蔵庫3,762機種を9つの容量帯に分けると、中央値は0〜150Lの5,780円から350〜400Lの9,210円まで増え、そこから折り返しました。450〜500Lは7,100円で、350〜400Lより年2,110円・10年で21,100円少ない数字です(2026年8月9日取得)。350〜400Lの中央値を超える帯は、それより大きい側にひとつもありませんでした。

とはいえ、これは「大きいものを買えば電気代が下がる」という話ではありません。帯の中の幅は中央値で年9,490円あり、帯どうしの差(最大で年3,430円)より大きいからです。置ける寸法で帯が決まっているなら、動かせるのは帯の中の選び方のほうです。まず置ける大きさを決め、次にその帯の中で年間電気代の欄を見比べる——冷蔵庫では、この順番が値札に出ないお金をいちばん減らせる読み方になります。少なくとも、電気代を理由に容量を1つ下げる判断には、掲載データは味方していません。

この記事の計算の手順は計算方法に、使っているデータ源の一覧はデータの出典一覧にまとめています。

台所に置く家電は、大きさを決めた後に効いてくるお金のほうが長く続きます。キッチンで使うものの、買ったあとにかかるお金を比べた記事もまとめています。

出典・データ取得日

  • 年間電気代・大きさの掲載値(掲載値をそのまま使用):「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日取得)、PDL1.0
  • 帯別の機種数・中央値・最小・最大、10年および5年の合計:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日取得)を加工して作成(帯の分け方は当サイトが決めたものです)/集計日 2026年8月12日
  • 帯の中の幅の中央値(年9,490円)・帯どうしの差の最大(年3,430円):上と同じデータから当サイトが計算/集計日 2026年8月12日
  • 電力量あたりの目安単価 31円/kWh:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価(2022年7月22日改定)/当サイトの前提として使用・2026年8月8日設定
  • 比較期間10年:当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間(政府・業界団体が定めた数値ではありません)
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この記事を書いた人

公開されているデータを集めて「買ったあとにかかるお金」を計算しています。

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