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一人暮らしの冷蔵庫433機種、月々の電気代は178円差

一人暮らしの冷蔵庫433機種、月々の電気代は178円差

一人暮らし向けとして紹介されることが多い小さめの冷蔵庫は、本体の値段の差が数千円から1万円台にとどまるため、どれを選んでも大差ないように見えます。ところが同じ150〜250Lという枠の中でも、政府が公表している年間電気代はいちばん少ない機種といちばん多い機種で3,590円離れていました。この記事では、その433機種の分布と、枠の中の2機種を10年使ったときの合計がどれだけ違うかを、公表されている数字だけで並べます。

先に結論

150〜250Lの433機種で比べると、年間電気代がいちばん少ない機種(Haier JR-F15KS・6,180円)と、金額がいちばん多く並ぶ8,320円の機種(三菱電機 MR-P17K-W)の差は年2,140円=月々にならすと約178円で、10年では21,400円になります(5年なら10,700円)。433機種全体の幅は年3,590円で、この2機種の差はその約6割にあたります。差の大部分は、大きさの違いではありませんでした。

この記事の調べ方

この記事は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトが公表している年間電気代を集計して比較したものです。編集部は製品を実際に使用しての評価は行っていません。計算の手順とデータの取得方法は計算方法にまとめています。

この記事では販売価格の金額を載せていません。価格は各商品の販売ページで確認してください。電気代の差と、機種数の比較だけで組み立てています。

目次

150〜250Lの冷蔵庫は433機種ある

433機種の年間電気代は6,180円から9,770円までに収まり、その幅は3,590円でした。中央値は8,100円、最も多くの機種が並ぶ金額は8,320円で、ここだけで46機種(全体の10.6%)あります。分布は8,000円台に山があり、6,000円台まで下がるのはごく一部です。

なお、この記事が150〜250Lを「一人暮らし向け」と呼んでいるのは、当サイトが読者に分かりやすいよう置いた呼び方で、メーカーや政府が「一人暮らし用」として定めた区分ではありません。そう呼んでいる根拠は、この帯の作りが大型の冷蔵庫とはっきり違うことです。433機種のうち観音開きは0機種、自動製氷を備えるのは8機種(1.8%)だけで、417機種(96.3%)が2ドアでした。定格内容積は150Lから248Lまでで、中央値は170Lです。何人で使うかによって必要な大きさは変わるため、この帯が自分に合うかどうかは容量の目安として各メーカーの製品ページで確認してください。なお、150L未満や250L以上も含めて容量の帯ごとに年間電気代の中央値を並べた集計は、容量の帯ごとに冷蔵庫の年間電気代を並べた記事にまとめています。

6,180円 9,770円 Haier 6,180円 三菱電機 8,320円 433機種の分布(500円きざみ)
冷蔵庫として登録されている機種のうち、150〜250Lの433機種(25社)の年間電気代

出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成

同じ150〜250Lの冷蔵庫で、10年の差を見る

そろえた条件

どちらも150〜250Lの冷蔵庫です。大きさや能力が違うものは電気代も違って当たり前なので、この記事では150〜250Lという同じ帯に入るものどうしだけを比べています。150Lに届かないものと、250L以上のものは、この記事の集計に入れていません。

この記事の前提

この記事では、冷蔵庫を10年使う前提で合計を計算しています。10年は、当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間で、政府や業界団体が定めた数値ではありません。使用年数が違えば結論も変わるため、5年使う場合の金額も表に併記しています。

年間電気代は、資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに掲載されている金額をそのまま使っています。当サイトが独自に単価を掛けて計算したものではありません。政府データに金額が無い条件(使い方を変えた場合など)を試算するときだけ、1kWhあたり31円で計算しています。

Haier JR-F15KS 三菱電機 MR-P17K-W
年間の電気代 6,180円 8,320円
10年の合計 61,800円 83,200円
5年の合計(参考) 30,900円 41,600円
差 Haier JR-F15KS の方が10年で21,400円 安い(5年なら10,700円)

出典:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成

10年でつく電気代の差

21,400円

Haier JR-F15KS のほうが安くなる計算です(年間電気代 6,180円と8,320円の差 × 10年)。

10年の合計に占める、この差の割合

10年の合計 83,200円 のうち 21,400円=約26%。

この2機種は、どちらも2ドア・間冷式で、自動製氷も観音開きもインバータ制御も付いていません。違うのは大きさと省エネ性能です。定格内容積はHaier JR-F15KSが150L、三菱電機 MR-P17K-Wが168Lで、大きさの差は12%にとどまります。いっぽう掲載されている年間消費電力量は229kWhと308kWhで、こちらは34.5%違います。

1Lあたりに直すと、年間消費電力量はHaier JR-F15KSが約1.53kWh、三菱電機 MR-P17K-Wが約1.83kWhで、同じ1Lを冷やすのに約1.2倍の差がありました。さらに、省エネ基準の計算に使われる調整内容積で見ると208Lと216Lで、差は3.8%しかありません。大きさで説明できるのは、差のごく一部です。掲載されている省エネ基準達成率はHaier JR-F15KSが133%、三菱電機 MR-P17K-Wが100%、多段階評価点は2.8と1.6で、この順番は年間電気代の順番と一致しています。この2機種はどちらも同じ省エネ法の区分(区分b)に入るため、達成率どうしを直接比べられます。

ただし、ここで分かるのは「掲載されている数字がこの順番に並んでいる」ということまでです。冷え方や静かさ、庫内の使いやすさは掲載データからは読み取れません。433機種全体で見ても、省エネ基準達成率は86%から133%まで幅があり、中央値は101%でした。ただしこの433機種には省エネ法の区分が違うもの(区分aが44機種、区分bが389機種)が混ざっていて、達成率の基準が1本ではありません。そのため、この幅をそのまま機種どうしの優劣として読むことはできません。読み取れるのは、この帯には達成率が100%前後の機種が多い、というところまでです。

本体が高くても、何年で追いつくか

前提:本体価格の差を10,000円と仮定した場合の計算です。実際の価格差ではなく、当サイトが置いた仮の数字です。比較期間は10年で計算しています。

↑ 高い方がまだ損 ↓ 逆転して得 5年目に逆転 0〜10年目(本体差10,000円と仮定した場合)
支払い合計の差の推移(本体差10,000円と仮定)

本体価格の差を10,000円と置いた場合、年2,140円ずつ縮まるので、10,000円 ÷ 2,140円 = 約4.7年、つまり5年目に支払い合計が逆転します。この10,000円は当サイトが図を描くために置いた仮の数字で、実際の価格差ではありません。この記事は販売価格の金額を載せていないので、本当に何年で追いつくかは、自分が見ている2台の値札の差を2,140円で割って確かめてください。値札の差が21,400円を超えていれば、10年使っても電気代では取り返せない計算になります。

逆に言うと、この帯で電気代の差が取り返せる本体差は10年で21,400円までです。小さめの冷蔵庫は本体価格そのものが大きくないため、値札の差が2万円を超える組み合わせはそう多くありません。値札の差が小さいほど、電気代の差が効いてきます。

条件で変わる:あなたの場合はどちらか

5年で買い替える場合

差は半分の10,700円になります。転居の多い時期に使う冷蔵庫なら、こちらの金額のほうが実態に近いはずです。内閣府「消費動向調査」(令和8年3月実施調査結果・2026年8月18日確認)では、電気冷蔵庫を買い替えた世帯の平均使用年数は13.1年ですが、これは買い替えた世帯だけを集計した数字で、単身世帯は別に集計されています。自分が何年使うかで、見るべき金額は変わります。買い替えでこれから使う年数をもとに計算したほうは、買い替えの年数から冷蔵庫の電気代の差を計算した記事にあります。

契約している電気料金の単価が違う場合

掲載されている年間電気代を年間消費電力量で割ると、6,180円 ÷ 229kWh = 約27.0円、8,320円 ÷ 308kWh = 約27.0円で、掲載値はおよそ27円/kWhで計算されていることが分かります(この帯の433機種は、いずれも27.0円のプラスマイナス0.03円に収まりました)。当サイトが政府データに金額が無い条件で使っている目安単価1kWhあたり31円に置き換えると、年間電気代は7,099円と9,548円になり、差は年2,449円・10年で24,490円に広がります。単価が上がるほど、電気代の差は効いてきます。

置き場所が狭くて150L台しか置けない場合

この帯の最小は150Lで、150L台に絞っても年間電気代がいちばん少ない機種(6,180円)はその中にあります。大きさをあきらめても電気代をあきらめる必要はない、というのがこのデータの読み方です。ただし容量が足りずに買い直すことになれば、電気代の差より本体代のほうがずっと大きくなります。

どちらが向いているか

10年使うつもりで、置ける大きさが150L前後で足りるなら、Haier JR-F15KS のほうが電気代の合計は小さくなります。10年で21,400円、5年でも10,700円の差です。

ただしHaier JR-F15KSには、三菱電機 MR-P17K-Wにない不利な点もあります。定格内容積が150Lと18L小さく、冷蔵室は95Lで、三菱電機 MR-P17K-Wの122Lより27L少ないことです(冷凍室は55Lと46Lで、こちらはHaier JR-F15KSのほうが9L大きくなっています)。つまり冷蔵室を広く使いたい人にとっては、電気代で浮く金額と引き換えに毎日の使い勝手が落ちます。冷蔵室の広さを優先するなら三菱電機 MR-P17K-Wを選んでください。

どちらを選ぶにしても、今回の2機種では、掲載されている省エネ基準達成率と年間電気代の順番が一致していました。ただし433機種全体で見ると、達成率が高いほうが年間電気代も少ないという傾向はあるものの、433機種を2機種ずつ総当たりで組み合わせて比べると、1割ほどの組み合わせでは順番が逆になります。達成率だけで金額が決まるわけではありません。店頭で迷ったときは、値札の差を2,140円で割って何年で追いつくかを見るか、同じ容量帯・同じ省エネ法の区分の中で省エネラベルの達成率を見比べるのが、公表されている情報でできる確認のしかたです。

よくある質問

一人暮らしの冷蔵庫の電気代は1ヶ月いくらですか

150〜250Lの433機種で、掲載されている年間電気代は6,180円から9,770円でした。12で割ると1ヶ月あたり515円から814円になります。中央値の8,100円なら1ヶ月675円です。1ヶ月の金額は当サイトが年間の掲載値を12で割ったもので、政府が公表している数字ではありません。

一人暮らしの冷蔵庫は何Lくらいですか

この記事が集計した150〜250Lの帯は、定格内容積の中央値が170Lでした。ただし「一人暮らしなら何L」という区分を政府やメーカーの共通ルールとして定めたものは確認できていません。この帯を一人暮らし向けとして扱っているのは当サイトの呼び方で、必要な大きさは自炊の量や買い物の頻度で変わります。

小さい冷蔵庫のほうが電気代は安いのですか

この帯の中では、小さいほど安いとは限りませんでした。150Lの機種が年6,180円でいちばん少なく、168Lの機種は8,320円です。1Lあたりに直しても約1.53kWhと約1.83kWhで、大きさの差だけでは説明がつきません。同じ帯の中では、大きさより省エネ性能のほうが金額に効いています。

433機種でいちばん電気代が多いのはどれくらいですか

年9,770円でした。ただし同じ9,770円の機種が5つあるため、1機種には絞れません。いちばん少ない6,180円との差は年3,590円で、10年では35,900円になります。両端の機種は容量も作りも違うため、この記事では両端どうしを直接の比較には使わず、分布の幅としてだけ載せています。

年間電気代は誰が計算した数字ですか

資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに掲載されている金額をそのまま使っています。当サイトが自分で単価を掛けて出した金額ではありません。掲載値を年間消費電力量で割ると約27.0円/kWhになるので、その単価で計算されていることが分かります。

自分の電気料金プランで計算し直せますか

できます。掲載されている年間消費電力量(この2機種なら229kWhと308kWh)に、検針票の1kWhあたりの単価を掛けてください。当サイトの目安単価31円/kWhで計算すると7,099円と9,548円になり、差は年2,449円に広がります。

本体が高くても電気代で元が取れますか

本体価格の差が21,400円までなら、10年で取り返せる計算になります(年2,140円 × 10年)。5年で買い替えるなら10,700円までです。この記事は販売価格を載せていないので、実際の値札の差はご自身で確認してください。

省エネ基準達成率が高ければ電気代は安いのですか

今回の2機種では順番が一致しました(どちらも同じ区分で133%と100%)。ただし達成率は大きさの区分ごとに基準が決まる指標なので、区分の違う機種どうしで達成率だけを比べることはできません。この帯の433機種には区分aが44機種、区分bが389機種混ざっており、達成率は86%から133%(中央値101%)でした。433機種を2機種ずつ総当たりで比べると1割ほどの組み合わせで順番が入れ替わるので、達成率は目安の1つとして見て、金額そのものは年間電気代の欄で確かめてください。

インバータ制御が付いていれば電気代は下がりますか

この帯ではインバータ制御を備えるのは433機種のうち101機種(23.3%)で、比べた2機種はどちらも備えていません。そのため今回の21,400円の差は、インバータ制御の有無によるものではありません。機能の有無と金額の関係は、掲載データだけでは切り分けられませんでした。

この記事の金額はいつの時点のものですか

省エネ型製品情報サイトから2026年8月9日に取得したデータを、2026年9月12日に集計したものです。掲載機種は入れ替わるため、購入前にメーカーの製品ページと省エネラベルで最新の値を確認してください。

まとめ

一人暮らし向けとして紹介されることが多い150〜250Lの冷蔵庫433機種を並べると、掲載されている年間電気代は6,180円から9,770円まで、3,590円の幅がありました。その中でいちばん少ない機種と、最も多くの機種が並ぶ8,320円の機種を比べると、差は年2,140円=月々約178円で、10年では21,400円、5年でも10,700円になります。

この差の大部分は、大きさの違いではありませんでした。定格内容積の差は12%なのに年間消費電力量は34.5%違い、1Lあたりに直しても約1.2倍の開きが残ります。省エネ基準の計算に使う調整内容積で見れば、差は3.8%です。同じ帯の中では、容量よりも省エネ性能のほうが金額に効いていました。

10年使うつもりで、置ける大きさが150L前後で足りるなら電気代の合計は小さくなります。冷蔵室を広く使いたい、あるいは5年ほどで買い替える予定だという場合は、差は10,700円まで縮むので、庫内の使い勝手を優先しても損の大きい選択にはなりません。値札の差が21,400円を超えているなら、10年使っても電気代では取り返せない、という線引きで考えてください。

この記事の計算の手順は計算方法に、使っているデータ源の一覧はデータの出典一覧にまとめています。

冷蔵庫は一度置くと10年前後そのままになるものなので、同じように長く使うキッチンの道具についても、買ったあとにかかるお金を計算しています。キッチンで使うものの、買ったあとにかかるお金を比べた記事もまとめています。

出典・データ取得日

  • 年間電気代(掲載値をそのまま使用):「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)、PDL1.0
  • 機種数の分布・10年および5年の合計・損益分岐年:「省エネ型製品情報サイト」(経済産業省資源エネルギー庁)(https://seihinjyoho.go.jp/ 2026年8月9日利用)を加工して作成/集計日 2026年9月12日
  • 電力量あたりの目安単価 31円/kWh:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価(2022年7月22日改定)/当サイトの前提として使用・2026年8月8日設定
  • 比較期間10年:当サイトがこのカテゴリに共通で使っている期間(政府・業界団体が定めた数値ではありません)
  • 本体価格の差10,000円:当サイトが図と計算のために置いた仮定値(実際の価格ではありません)
  • 電気冷蔵庫の平均使用年数13.1年:内閣府「消費動向調査」(令和8年3月実施調査結果)主要耐久消費財の買替え状況(https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun202603.pdf 2026年8月18日確認)、PDL1.0/令和7年4月から令和8年3月までに買替えをした二人以上の世帯の集計です
  • 150〜250Lを「一人暮らし向け」と呼んでいること:当サイトが読者に分かりやすいよう置いた呼び方で、メーカーや政府が定めた区分ではありません
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この記事を書いた人

公開されているデータを集めて「買ったあとにかかるお金」を計算しています。

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